男ショート右あお

悪いファインプレーと良いエラーって何なんだろう?
なんでファインプレーが悪くて、エラーが良いのだろうか?

悪いファインプレー、良いファインプレーは、実はプロ野球の優勝請負人、広岡達朗氏が野球解説をしているときに出てきた言葉です。

広岡氏は、弱小球団と言われたヤクルトを優勝に導き、日本一怠け者集団とまで揶揄されていた西武ナインを徹底した管理の下、日本一にし、以後の西武第一次黄金時代の基礎を築き上げました。

ビジネスにも通じる、広岡氏の考え方

徹底的な管理野球、プロ中のプロと言うような感じでしたが、その広岡氏がプロ野球のテレビ中継で解説者を務めていたときのエピソードがあります。

その試合である外野手が大飛球を見事にダイビングキャッチで捕球しアウトにしたとき、アナウンサーも「ファインプレーでしたね!」と言って、解説者である広岡氏に相づちを求めました。
たしかに素人目に見ても、すごいファインプレーです。
ところが広岡氏からは意外な言葉がでてきたのです。

TORAさん

「あのファインプレーは、悪いファインプレーですよ。」


男ショート右あお

って、なんで広岡さんなのに、寅さんになってるんや!


女眼鏡左きいろ

いいから、広岡さんのイラストがなかったの! 細かいことはいいから! 話しが先に進まないじゃない!


TORAさん

それを言っちゃ~、おしまいよ


女眼鏡左きいろ

だから、寅さんもいいから・・・

こうひと言、渋い顏で言ったのです。

「そもそも、あの選手は、この場面での守備位置が間違っている。だから自分のいないところに球が飛んでくる。たまたまふぁいんぷれーになったから結果オーライですが、あれは悪いワインプレーです。

その同じ試合、もう一つ対照的なシーンがありました。

ある内野手が、飛んできた強いゴロを捕球できずにエラーをしてしまいました。
そのときも、アナウンサーが広岡氏にコメントを求めましたが、広岡氏は次のように言っています。

TORAさん

「あのエラーは、しかがたない。」

TORAさん

「あの場面で、あの選手の守備位置は正しかった。たまたま判定はエラーになりましたが、あの強いイレギュラー気味のゴロを捕れなかったのはしかたないでしょう。
あれは、良いエラーです。」

弱小球団のヤクルトや、怠け者ナインの西武を日本一にした実績がある広岡氏の言葉ですので、重みがあります。

結果ではない、それより大切なものを見ていた広岡氏

この広岡氏の悪いファインプレーと良いエラーは、ビジネスの世界でも応用できるものでしょう。

守備位置は、リスクヘッジ
そして、正しい守備位置というのは、リスクヘッジがきちんとできているということ。つまり「基本」ができているということ。

結果はファインプレーだったけども、基本ができていない選手、エラーはしてしまったけど、基本はできていて、しかもイレギュラーでエラーとなってしまった選手、素人の目には、ファインプレーした選手は上手い、エラーした選手は下手と映ってしまいがちですが、広岡氏のプロの目は全く違ったものだというのは、面白いところです。

結果オーライでも、基本ができていないとダメであり、またどんなに基本に忠実でもエラーが起こることもあるので気をひきしめないといけないという教訓にもなるエピソードです。