仕事というものは、前任者から引き継いだり、先輩から後輩へ受け継がれ、そしてさらに改善が加えられていくものです。

しかし、人間は個々に考えていることも違いますし、それぞれ別々の脳を持っています。

自分の頭の中を伝えることは難しい

男眼鏡左みどり

人間は個々にそれぞれの脳を持っているため、自分の頭の中で考えていることを理解させたり、納得させたりすることは非常に難しいことです。


例えば、アルバイトでも、会社に入社したときのことでも良いのですが、はじめて仕事をしたとき、先輩から説明を受けたり、ああしなさい、こうしなさいと言われて、説明を受けたときはなんとなくわかっていた、納得した気になっていても、いざ実際に自分がやる番になるとまったく出来なかったという経験をした方も多いのではないでしょうか。

勉強でも同じです。先生から解法を教わって、その時は理解したつもりになっていましたが、その後類似問題をやってみると、思ったように上手くできないということもあるでしょう。

仕事については、聞いただけでは細かいところは忘れてしまったりします。初めてのことで、1度聞いただけでは詳細なところまでは覚えられないのが普通です。さらに、言葉では表現しにくい加減などの判断がいる仕事の場合は、なおさら伝わりにくいでしょう。

その仕事に慣れた人なら何でもないことでも、初めての人にとっては難しかったり、全く理解できないということもよくあることです。

なぜ仕事の見える化が必要なのか

そこで仕事の見える化が必要となってくるのです。

「見える化仕事術」という本で、サステナビリティコンサルティング代表の石川和幸氏は、次のように言っています

”仕事とは、ある目的に向かって、最小の努力で最大の効果をあげるように、作業を組み立てし、人と協力しながら、できるだけ確実に、早く、効率的に実行していくこと”

ここで重要なのが、「人と協力しながら」という部分です。

個人1人でできる仕事であれば、その個人が勤務している間は、別に仕事を見える化しなくても組織としては問題ないかもしれません。

しかし、組織も人間の体と同じように新陳代謝をしなければなりません。次の世代に技術なりを伝えていかなくてはならないからです。

個人1人ではできる仕事の量もたかが知れていて、複数の人と協力しなければいけない仕事、複数の人と協力したほうが効率的で質の高いものができる仕事のほうがほとんどだと思います。

そこで必要となってくるのが人とのコミュニケーションということですが、そのとき、仕事の底上げをする、思考を見える化するといったことが、メンバーのコミュニケーションと情報の共有におおいに役に立つのです。

マニュアルなどでルーチンの仕事を見える化する。
思考を見える化することで、意見を共有し人と人との化学反応を誘発する
そういったことが、より質の高い仕事をやっていくのに重要となってくるものです。