美容ということを考えると、人間の組織の中で最も美容と関連が深い皮膚ということになるでしょう。

体の全ての表面を覆っている皮膚

皮膚は体の全ての表面を覆っていて、その皮膚の面積は成人男性では約1.8平方メートル、重さにすると約4.8kgとなり、体重の約8%は皮膚ということになります。

皮膚の2つの働き

面積的にも重量的にも大きな組織である皮膚ですが、皮膚は2つの重要な役割を担っています。
一つが、外部の環境から体を守る働きです。

そしてもう一つが、体内の生理状態などを一定に保つという重要な働きです。

そして皮膚の構造は、外側から表皮、真皮、皮下組織に分かれ、それぞれの厚さは、表皮が0.1~0.3mm(そのうち最外層の角層が0.01~0.03mm)、真皮が1~3mm、皮下組織は部位によって異なりますが、頭部や顔では2mm前後となっています。

厚さわずか数mm前後の微細な世界ですが、さまざまな組織や成分が複雑な働きをし、それらが相互に作用することで肌の健康が保たれていることがわかっています。

厚さが0.1~0.3mmの表皮ですが、さらに表面から角層、顆粒層、有棘層、基底層の4つの層に分かれています。

基底層で生まれた表皮細胞が、有棘細胞、顆粒層細胞と形を変えながら角層に到達し、角質細胞となり、最終的には垢となって体から剥がれ落ちていきます。

この基底層で生まれてから、垢となってはがれ落ちる課程が、皮膚の新陳代謝いわゆるターンオーバーです。このサイクルが約1ヵ月周期で繰り返されることで、私たちの表皮は常に新しい細胞で満たされていることになります。

表皮を見てみると、普通の場所では約0.1~0.2mm、手のひらは厚くなっていて約0.7mm、足の底は約1.3mmとなっています。

皮膚の厚さが厚い部分

皮膚の厚さが厚い部分は、足の裏、ついで手のひらということになりますが、それ以外にみていくと、後頭部、うなじ部、背中も比較的厚い部分と言えます。

皮膚の厚さが薄い部分

逆に皮膚の厚さが薄い部分をみてみると、まぶたが0.6mm、頬・額も1.1~1.5mmと薄くなっています。

体の疲れが顔に出やすいとか、徹夜をすると眼の下にくまができるというようなことが言われますが、これはまぶたや眼の周りの皮膚が薄く、ちょっとした疲れで結構も悪くなりやすいことに関係しているのでしょう。

特に目の周りの皮膚は他のところよりも薄いので、血管が透けて見えるため、眼の下がうっすら青かったり、赤黒く見えたりします。

こうした目の下、目の周りは、血管が透けて見えるのですが、青みがかっていたり、赤黒かったりするケースでは、血管の流れが悪くなっている証拠なので注意が必要です。

一般的には、外的刺激が多くかかるところのほうが厚く、顔面のように繊細な動きをする部分は薄くなっています。

肘や膝でみても、外側のほうが内側に比べて厚くなっています。