一般に、「のどちんこ」と言われている部分ですが、その他にも上舌(うわじた)とか、喉彦(のどびこ)などとも言われますが、解剖学的には、口蓋垂(こうがいすい)と呼ばれます。

のどちんこの大きさって、あそこの大きさに比例する?

のどちんこ(口蓋垂)は、口の奥の後部に位置していて、内部には口蓋垂筋という筋肉があり、これは迷走神経という神経の支配を受けています。
わかりやすく言ってしまえば、のどの奥で垂れ下がっている部分です。

 

さて、のどちんこは、人間のあるところの大きさと比例していると良く言われますが、どこでしょうか?
もしかして・・・ そのなまえからして・・・ と思っちゃったりしますが、実は『口内』の大きさに比例すると言われています。

ワニとかカバののどちんこなんて、すごくでかいの?

口内の大きさに、のどちんこが比例するというのであれば、ワニさんやカバさんののどちんこって、さぞかし大きいんだろうなと考えてしまいます。
しかし、のどちんこの大きさが口内に比例するというのは人間に限った話しであって、実は「のどちんこ」は、人間以外の動物にはないのです。
つまり、のどちんこは人間特有の器官と言えるのです。

女眼鏡左きいろ

そういえば、イソジンうがい薬の宣伝に出てくるカバのキャラクターにも、のどちんこはありませんね。

これは、人間と他の動物では気管の作りがちがい、人間の気道と食道は交わっているものの、他の動物はそうなっておらず、のどちんこも人間特有のものになっているのです。

気道と食道が交わっているから、食べるときに気管に食べ物が入ってしまってむせたり、食道に食べ物を詰まらせて窒息するリスクまである。
人間が進化の頂点にあると考えると、なんて厄介な構造になってしまったんだ、これは退化ではないかとも思ってしまいますが、人間は気道と食道が交わったことにより、話せるようになりコミュニケ-ションが生まれたとも言えます。

のどちんこって何のためにあるの?

のどちんこって何のためにあるのと言われると、誤飲の防止とか、発音の補助だとか、無くてもいいというものまでいろいろと諸説があります。
口腔から鼻腔へ異物が侵入するのを防ぐ役割があるのではないかと言われています。
私たちが物を飲み込むとき、そのものが鼻腔の方へ入り込んでしまったら、飲んだジュースが鼻の方へ入り込んでしまい、鼻の穴からポタポタと垂れてきてしまいます。

のどちんこは、伸び縮みすることによって、飲んだものが鼻の方へ入っていかないように塞ぐというのです。
さらに、言葉をしゃべると伸び縮みしていることがわかっているため、コミュニケーションにおける発音にも何らかの役割を果たしているのではないかとも考えられています。

しかし、実際のところは、それらの働きは微々たるもので、のどちんこが無かったとしても、上手くしゃべれないということはありません。
つまり、のどちんこは無くても特には支障はないとも言えるでしょう。

わざわざ、のどちんこを切る人もいる?

のどちんこ(口蓋垂)が大きかったり、長すぎたりすると、寝ているときに気道を狭くしてしまい、それがいびきの原因になることがあります。
従って、いびきがひどく、その原因がのどちんこ(口蓋垂)と考えられる場合は、一度口蓋垂を小さくする手術が行われ、経過をみていびきの改善がみられなければ、全部切ってしまうといった方法がとられたりします。

また、のどちんこは、人によっては生まれつきなかったり、また2つもしくは3つのどちんこがついている人もいます。
生活に支障がなければそのままにしておいて、もし生活に支障がある場合には、手術での切除が行われます。