自律神経は、健康な体を維持するために必要なもので、多くの体の不調は自律神経の乱れからきているといっても過言ではありません。
自律神経には、アクセルの働きをする交感神経と、ブレーキの働きをする副交感神経とがあり、この2つがお互いにバランスを取りながら体を機能させています。ところがこのバランスが崩れてしまうと、いろいろな不調をうったえるようになってしまいます。

自律神経が乱れる3つのパターンとは


ひと言で「自律神経の乱れ」といっても3つのパターンがあります。

その前に、自律神経において理想的な状態というのは、アクセルである交感神経とブレーキである副交感神経がいずれも効きが良い状態で、状況に応じて適切に働くという状態になります。
それでは、自律神経が乱れている3つのパターンはというと、交感神経ばかりが優位な状態となっているケース、副交感神経ばかりが優位な状態となっているケース、交感神経・副交感神経ともに活性度が低いケースがあります。
それぞれについて、、もう少し詳しく見ていきましょう。

交感神経ばかりが優位な状態となっているケース


現代に最も多いとされるのがこのパターンです。

現代社会はいろいろとストレスがかかりやすい社会ですが、このストレスに対処するために、交感神経が働きます。そうすると心身の緊張状態が続き、なかなかリラックスすることができなくなってしまい、アクセルを踏みっぱなしの状態になってしまいます。
そうなると何が起こるかというと、なかなか寝つけない、眠りが浅いといった不眠などの睡眠障害です。十分な睡眠がとれないため、心身の休息が足りず、慢性的な疲労感やだるさに悩まされることになります。
さらに緊張状態が続くことにより血管が収縮し、高血圧や血管障害が起こってきて、症状としてはめまい・耳鳴り、片頭痛、動悸といったものが現れてきます。また交感神経が優位になっていると、過敏性腸症候群なども起こりやすくなり、日本人の10~20%にこの症状が見られるとも言われています。

副交感神経ばかりが優位な状態となっているケース

副交感神経が優位になっているということは、リラックスしている状態だから、別にいいじゃないかと思うかもしれません。確かに夜寝る前であれば、問題ないのですが、日中もずっと副交感神経が優位な状態ですが、いわゆるブレーキが効いていてアクセルの効きが悪い状態ですので、わかりやすく言えばノロノロ運転になってしまいます。つまりこれはこれで、日中に眠気がおそってきたり、気力や意欲が低下したり、低血圧で体がだるいといったような状態になってしまうので好ましくありません。

交感神経・副交感神経ともに活性度が低いケース

これは両方の働きが弱くなってしまっている場合で、ストレスの強い生活、加齢、休息不足などによって起こってきます。
交感神経も副交感神経も活性度が下がっている、つまり自動車でいえば、アクセルの効きもブレーキの効きも悪くなっているポンコツ自動車状態、わかりやすく言うと、生命力が下がってしまっている状態です。こうなってしまうと、食欲がなく、体力が減退し、極度に疲れやすくなってしまい、あげくの果てに無気力・うつといった症状が起こってしまいます。