勉強をするとき、いろいろなことを記憶しますが、復習をしないでいると、日が経つにつれ覚えたことをどんどんと忘れていってしまいます。
記憶というと、 『短期記憶』 と 『長期記憶』 というものがあるということは聞いたことがある人も多いかと思います。

『短期記憶』と『長期記憶』の線引きは?

多くの記憶術の本とか、学習法のノウハウ本を読むと、『短期記憶』『長期記憶』という言葉が出てきます。
それでは、この『短期記憶』『長期記憶』はどう違うのでしょうか。


はっきり言うと、これらには明確な定義もなければ、基準もなく、ましてや明確な線引きはありません。

従って、学習啓発本として、記憶術関連や学習法関連の本を読むとき、またはこれらをネットで調べるとき、『短期記憶』や『長期記憶』という言葉が出てきたときは、その本やページではどのような意味で使っているのかを判断する必要があります。

一般的には、 『短期記憶』というのは、数分・数時間・数日・数ヶ月・数年で忘れてしまう記憶のことで、『長期記憶』とは一生忘れないものとしているところが多いかと思われます。

長期記憶というと、例えば、自分の名前や住所を指します。こうしたものは一生忘れないでしょう。
住所も何回も引っ越している人は覚えていないかもしれませんが、1~2回の引っ越しでは、以前住んでいた住所を言えと言われても、案外出てくるものです。

しかし、場合によっては、数ヶ月記憶されていれば、『長期記憶』としている本やページもありますので注意が必要です。
はっきり定義されているものではないので、どれが正しくて、どれが間違いというものではありません。

『短期記憶』と『長期記憶』は別物ではない

『短期記憶』と『長期記憶』というように名前が違うと、別物のような感じがしますが、もともと短期記憶だった情報が、何回も反復を繰り返すうちに忘れてはいけない情報と脳に認識されて、長期記憶になっていくものであり、別物ではありません。

例えば、取引先にいく道順などは、最初のうちはカーナビを使いながら、地図をみながらだったものが、何回か通ううちに自然と覚えてしまい、たとえ半年ぶりに訪問するとなっても、もうカーナビや地図の助けがなくても、簡単に行けるようになります。
これなんかは、短期記憶が長期記憶になったからです。

『思い出せる記憶』=『長期記憶』ではない

覚えたことを思い出せたとき、「ああ、思い出せたのだから、長期記憶なんだ」と誤解する人がよくいます。

しかし、実際は『長期記憶』になっていなくても思い出すことができます。

良い例が、試験勉強をしていて、勉強をした翌日、そして1週間後に思い出せたといって、長期記憶になったと勘違いをし、1ヵ月後の試験にのぞんだところ、全く思い出せなかったというような例があるかと思います。

男眼鏡左みどり

なんとか思い出せる時こそ、一番忘れやすい時と心得て、しっかり復習をすることが大切です。


もし、数日後、あるいは1週間後に思い出せたとしても、試験の前にもう一度復習をして、確認をすべきでです。