歳をとってくると、次のような訴えをよく聞きます。
「最近、物忘れをよくするようになった」
「俳優さんや女優さんの名前が瞬時に出てこなくなった」

実際のところはどうなのでしょうか?

歳をとって衰える記憶力と衰えない記憶力

記憶力には、歳をとると衰える記憶力と、歳をとってもあまり衰えない記憶力があるのです。

歳をとると衰える記憶力は、流動性知能ともいわれ、画像を認識したり、空間の状況を判断したりする能力で、言ってみれば新しい環境に適応する能力ともいえます。

それに対して歳をとってもあまり衰えない記憶力は、結晶性知能ともいわれ、言語や数を用いて知識を学習し、理解し、思考し、表現することで社会に適応する能力です。

歳をとっても衰えない記憶力の理由

言語や数を知識として学習する能力が、歳をとっても衰えないってウソだろ?と思うかもしれません。
たしかに、少しは衰えますが、その衰え方は緩やかです。
それは、なぜなのかというと、私たちは日常生活の中で人と話しをして、その会話の中でいろいろな言葉を使っています。
つまりコミュニケーションをするのに必要な能力の低下は、実際に毎日脳を使っているので緩やかになるのです。

ちなみに、相当高齢の方でも認知症でなければ、その会話能力が低下して意思疎通ができなくなるということはないでしょう。
むしろ、常にいろいろと勉強している人では、活発に言語能力を普段から使っているので、歳を重ねるととも、むしろその言語能力はますます円熟していきます。

つまり、ポイントは、普段使っている能力はあまり衰えず、あまり使わない能力は衰えやすいということです。

加齢による記憶力低下を防ぐための5大対策

普段使っている能力はあまり衰えず、あまり使わない能力は衰えやすい
逆に言えば、記憶力の低下を防ぐためには、日頃から脳を使うということが効果的だということがわかります。

そこで、記憶力の低下を防ぐ5大対策を考えると次のようになります。

  • 1.言葉を積極的に使い、言語記憶力をいつも磨き続ける。
  • 2.五感全てをいしきし、五感から入る新鮮な情報をキャッチする。
  • 3.周囲の空間状況をよく観察してとらえる努力をする。
  • 4.イメージ力、つまり映像的な発想力を訓練する。
  • 5.コミュニケーションをよくとり、いろいろなことに好奇心を持つ。

このような努力を常に行っている人は、70歳になっても、80歳になっても、豊富なボキャブラリーとともに知的生活を送ることができるでしょう。

一方、若いからといってこういった努力を怠っていると、30代、40代でもかなり記憶力が低下してしまったりします。

大切なので最後にもう一回

女ポニテ右ピンク

使う能力は伸び、使わない能力は衰える