一般に、勉強するときにテキストの内容を記憶するときは、語学は別として、たいていはテキストを目で追い、そのまま覚えるという人が多いと思います。

しかし、実際には覚えたい内容を声に出すと、覚えやすく忘れにくくなります。

声に出して覚える一石三鳥の学習法

声に出して覚えるということは、そのテキストを口に出して読むということにつながります。

もちろん、目でみて読んでいないものは読めませんので、まず目でみるという視覚刺激が起こります。

そして、それを声にすることで口を動かします。その触覚刺激がより記憶しやすくします。

さらに声にだしたものは、耳から聞こえてきます。つまり聴覚も刺激していることになります。

カラオケなどで歌を覚えるとき、どうやって覚えるでしょうか。

歌詞カードをただじっと眺めるだけで覚えるという人はまずいないでしょう。
まずは歌いたい曲を何度か歌詞カードをみながら聞いたり、歌詞カードをみながら実際に自分で歌ってみると思います。

学校での教科書の内容よりも、資格試験のテキストの内容よりも、カラオケでの歌の歌詞が覚えやすいというのは、もちろんリズムにのっているということもありますが、覚えるときにいろいろな刺激を与えて覚えているからです。

また、昔覚えたカラオケの曲は、その後しばらく練習していなくても、その曲のイントロがかかると、歌詞をみないでも歌えたりするものです。それだけきちんと記憶に残っている証拠です。

特に、一度覚えたことを復習するときは、テキストの覚えたい箇所を音読してみると、より記憶の定着が高まります。

脳科学で証明されたボールを使った記憶法

アメリカのモントクレア州立大学で、記憶に関する面白い実験が行われているので紹介します。
この実験では、実験参加者にモニターに5秒間表示される単語を36個覚えてもらうということをやっています。

2つのグループのうち、1つのグループは何もせず、ただモニターに表示された単語をそのまま覚えてもらいます。
別のグループは、直径5cmのボールを右手で45秒握り、15秒休み、また45秒握るということを単語を覚える前と後で繰り返しました。

その結果、そのまま覚えた時よりも、ボールを握って覚えた場合、記憶している単語数が18%もあがったという結果になっています。

さらに、覚える時は右手、思い出す時には左手でボールを握るのが良いとしています。
これは、右手は覚えるための左前頭葉、左手は思い出すための右前頭葉を刺激するからと考えられています。