歳をとると、電話番号が覚えられなくなったという人が増えてきます。

電話番号が覚えにくくなったのは、東京03のせい?

電話番号は、東京03だと、03の後に8桁続きます。
記憶の世界では、マジカル7といって、一度に覚えられる事柄は、7±2 と言われています。

数字であれば一度に覚えることができるのは、7桁を中心に、人によって5桁から9桁までの範囲ということになるのでしょう。
昔は、東京は03の後に7桁だったのが、8桁になったのですから、少し覚えにくくなったのは確かです。

しかし、今の人が昔の人に比べて電話番号が覚えにくくなったというのは、それだけが理由ではありません。
なぜならば、他の地域の番号は、電話番号は全体では10桁ですが、市外局番を除けば6~7桁で変わっておらず、覚えにくくはなっていないからです。

若い人が電話番号を覚えられなくなったのはスマホのせい

ずばり言うと、若い人が電話番号を覚えられなくなったことに対しては、スマホの責任は重い。

昔は、会社でも取引先の電話番号をいうと、「ああ、あそこは・・・」といって電話番号をスラスラと言って教えてくれる人なんていうのもいました。
5~6件くらいならともかく、人によっては30~50件ぐらいの電話番号であれば、メモ帳や電話帳をみなくても電話をかけれるというのです。

毎日のように、しょっしゅう取引先に電話をかけているので、別に覚えようと思っていなくても、自然と頭に入ってきてしまうのでしょう。

いちいち電話帳で調べているより、頭の中に入れちゃったほうが早いというのでしょう。

ところが、今や猫も杓子もスマホ時代。電車に乗ると、席一列、全員スマホをいじっているなんていうことも全然珍しくない時代になりました。

一度スマホの住所録に登録してしまえば、あとは電話をかけるとき、スマホの電話帳を開き、ア行とかカ行で調べることで、すぐにかけたい相手が見つかります。

50音順にソートされているからすぐにみつけることができ、しかも一度軽くタップするだけで、自動的に相手に電話をかけてくれます。

つまり、スマホ時代になって電話番号なんか知らなくても電話がかけられるようになったのです。

電話番号を覚える必要性が無くなった時代だからこそ、電話番号を覚えるという作業に慣れておらず、従って電話番号を覚えにくい脳になってしまったのです。

覚えようとしても、スマホに登録しておけばいいじゃん!となってしまいます。

脳は、必要性がないと判断したことは、覚えにくいので、スマホ世代になってからは電話番号がなかなか覚えられないといったような人が増えてきているのでしょう。

昔の電話は刺激がいっぱいあった。

百歩譲って、スマホの住所録に登録せず、電話番号をタップして電話をかけようとします。
しかし、画面をみてタップするわけで、せいぜい視覚と指の動きを覚えていて、電話番号を覚えるということになるでしょう。

最近の若い人は、知らないと思いますが、昭和の人であれば、ダイヤル式の電話を覚えているかと思います。

今でこそほとんど見当たりませんが、ダイヤルを回すとき1だと短く、0だと長く、ダイヤルを回す時間や、指先に伝わる感触も違います。

ダイヤルが回るときの音の長さも違うので、目から耳から指先からと、いろいろな刺激が電話をかけるたびに残ります。
こうしたこともあって、電話番号を体で覚えてしまうということもありました。

記憶をするためのいろいろなヒントがあったので、今のスマホよりも覚えやすかったのです。