勉強をしていてなかなか物が覚えられない。
そんなとき、自分は記憶力が悪いとよく言います。
けして、記憶術が悪いとは言わないでしょう。

巷で売られている本の中には、『記憶術』に関する本がたくさんあります。

記憶術と記憶力はどう違うのでしょうか。
記憶術と記憶力、どう鍛えていけばよいのでしょうか。

記憶力と記憶術はここが違う

記憶力というと、読んで字のごとく、記憶する力です。

例えば、あなたがスポーツ選手であれば、記憶力というのは基礎体力みたいなものです。

野球をやるにしても、サッカーをやるにしても、競技時間中走り続ける体力がなければできません。
どんなにセンスがよくて、天才的な能力があっても、体力が続かなければいいパフォーマンスができません。

一方、記憶術は、「術」という言葉からもわかるようにテクニックです。
例えば、サッカーの試合で、シュートが天才的に上手い選手がいたとします。
しかし、いくらシュートが上手くても、90分間走り続ける能力がなければ、良い選手とは言えないでしょう。
そのために、走り込みをして基礎体力をつける。これが記憶力を鍛えるための訓練ということになります。

一方、記憶術は成功しやすいシュートの打ち方を習得する技術にあたります。

記憶術は、記憶力というしっかりとした基礎体力があってこそ効果を発揮するものです。

記憶術だけ覚えるより、基礎的な記憶力も鍛えることが大切

記憶術を習得することは、勉強を効率よく行うことにおいて有効ですが、記憶力もしっかりと鍛えておくことが大切なのです。

何がいいたいのかというと、記憶術は、なまけるためにあるためでなく、よりよくいろいろなことが覚えられるようになるためにあるものなのです。
たしかに反復する回数は少なくても覚えられるようになりますが、反復回数がゼロで良いということではありません。
反復を全くしなければ、よほどの事が無い限り、忘れていくのが人間の頭なのです。

たしかに記憶術によって、覚えやすくなりますし、忘れにくくなりますが、基礎体力にあたる記憶力がないと、やはり覚えられない、覚えてもすぐに忘れてしまうということになってしまいます。

それでは、記憶力を鍛えるにはどうしたらよいのでしょうか。

記憶力を鍛えるには、反復が大切

記憶力を鍛えるためには、反復が重要になってきます。
覚えたことを反復することによって、覚えられるようになりますし、忘れにくくなります。

たしかに記憶力を使えば、覚えやすくなりますし、忘れにくくなりますが、記憶術を使って覚えても、反復しないでいると、頭の中から消えて忘れてしまいます。

もし、物を覚えるのに反復するのが嫌だから、記憶術を使って楽をしようというのであれば、それは考え直さなければならないでしょう。

記憶術を使えば忘れにくくはなるので、記憶術を使わなければ5回繰り返さなければ覚えられなかったものが、2回繰り返せば覚えられるようになると思います。
2回繰り返して覚えることができれば、その時間で他の勉強ができるというわけです。

あくまでも、記憶術というのはテクニックであって、記憶力という基礎体力を助けて、最高のパフォーマンスを出すためのものなのです。

記憶術を使って覚えたから、覚えたことを反復しなくて良いというのは間違いです。
反復する回数は少なくて済みますが、やはり記憶を確かにしたいのであれば、また受験勉強や資格試験として忘れられないものであればなおさら、きちんと反復をして覚えたことを確認することが大切なのです。