繰り返して暗唱していると、覚えやすくなり理由

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内 容

暗唱を繰り返すと覚えられるのか

記憶をしたいことを暗唱すれば、覚えられて記憶力も良くなると言われています。
果たして、これは本当なのでしょうか?
本当だとしたら、どんなメカニズムになっているのでしょうか。

 

暗唱を繰り返すと覚えられるしくみとは


人間がいろいろなものを覚えて記憶するときに、大きく関与しているのが大脳新皮質の側頭葉と、古皮質にある海馬という部分です。
まずは外部から入ってきた情報は、側頭葉で仕分けをされます。そこで、印象化され、保持され、重要と判断されたものが海馬におくられて、そこで、印象化され、整理され、保持されて、側頭葉には1ヵ月ほどすると返されると言われています。

 

この時に、忘れてしまわないように繰り返しを行うと、海馬に強く記憶が記銘されます。刺激が繰り返されればされるほど、高速であるほど海馬いしっかりとした回路ができて、記憶されていくことになります。

LTPとLTD

脳の記憶関連の専門用語に、LTPとLTDというものがあります。どちらも、長期にわたるシナプスでのシグナルの伝達効率に関係した言葉になっています。

LTP(Long Term Potentiation)


LTPは長期増強のことで、シナプスでのシグナル伝達効率が、長期にわたって増強するという現象をいいます。
一定の高頻度の入力があると、ニューロンでEPSPと呼ばれる興奮性シナプス後電位という電位状態が持続します。
つまり活動電位が発生してそれが続くということは、持続的にシナプスの強度変化が起こり、忘れにくくなるということにつながります。


LTD(Long Term Depression)


LTDは一定頻度以下の刺激の場合、逆に活動電位が発生しにくくなるというものです。


海馬とLTP

海馬に対して、ある実験が行われていて、ウサギを使った動物実験なのですが、海馬のシナプス入力にごく短時間の高頻度刺激を与えると、それ以降のシナプス伝達が、長期的に増強される現象が起こることが発見されました。
これがLTD(長期増強現象)です。
そしてこれにはグルタミン酸が伝達物質の主体として関与していることもわかっています。

海馬の中にはCA1という領域の神経細胞に対して、CA3という領域の神経細胞から神経線維が伸びシナプス結合しています。そこで、CA3から伸びている神経線維を高頻度刺激すると、活動電位が起こりやすくなり、これが時間・日単位で持続するようになってきますが、これがまさにLTPです。
お経などを何回も何回も聞いていると、自然と覚えてしまうというのも、何回も高頻度にお経を聞くことによって、LTPの働きにより覚えられるのかもしれません。

LTPについては、今後もいろいろと研究されていくのでしょう。

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