それではなぜ、受験やTOEICの試験で多くの英単語を覚えなければならないのに、効率がよい記憶術、語呂合わせを使った暗記はダメと言われるのでしょうか。
それは、
とっさに出てこないからです。
つまり、
【candidate】からすぐに候補者の姿を連想するのではなく、キャンディ持ったデートという余分なものを連想してから候補者につながるために、思い出すのに時間がかかり、使い物にならないというわけです。
それでも英単語を覚えるのに語呂合わせの記憶術を使うべき理由は
- 記憶効率が良い(すぐに覚えられる)
- 記憶の定着が良い(長く忘れない)
もちろん、瞬時に出てこないというご指摘はあります。最大の欠点でしょう。
それでは、
なぜ瞬時に出てこないのでしょうか。
それは、記憶する回数が少ないからです。
語呂合わせ等を使った記憶術を用いて英単語を記憶すると、普通に何回も唱えたり見たりして覚えたときよりも、少ない回数、少ない時間で楽して英単語を覚えることができます。
これは、語呂合わせを通じて覚えているわけです。
覚えなければいけない英単語が多いと、「よし、これでこの英単語は覚えたから次に行こう」といって、あまりその英単語を復習しないで次に行ってしまいます。
【candidate (候補者)】を例にとると、【candidate】で、【候補者】をすぐ連想できなくても、【candidate ⇒ キャンディをもってデート ⇒ 候補者】と連想して一応正解の【候補者】にたどりつけてしまうので、覚えたとして学習を終わりにしてしまうのです。
これが一番の原因です。
英文を読むには、英単語をみた瞬間、その日本語の訳がイメージできなければなりません。
しかし、記憶術、語呂合わせを使って覚えると、とりあえず出てきたからといってそこで終わりにしてしまうから問題なのです。