麻疹(はしか)について

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麻疹(はしか)の特徴と注意点

麻疹(はしか)にかかりやすい年齢ってあるの?

麻疹は、生後6ヵ月以降の小児に好発しやすく、特に6歳までの小児に多くみられます。
最近では予防接種も行われるようになってきていますが、2歳以下の罹患が約50%を占めていて、罹患者の95%以上が予防接種未接種となっています。
生後6ヵ月までの乳児は、母体からの受動免疫があるのでかかりません。

麻疹の潜伏期及び症状

<潜伏期>

麻疹に感染すると、約10日の潜伏期を経て発症してきます。

<初期症状>

最初の3日は、上気道感染による炎症により粘膜の滲出液がでてきて、鼻水などが出て、38℃~39℃の発熱が起こり、ちょうど風邪の症状に似ています。結膜炎になったり、咳が出たりすることもあります。
そして、3日目ぐらいに、約9割の人に両側頬粘膜にKoplik斑(コプリック斑)と呼ばれる米粒大ほどの白い斑点が、大臼歯近くの頬粘膜に現れます。
ウイルスの感染力が強いのは、この初期症状が出ている時期が一番強いと言われています。


<発疹期>

初期症状の時期が3日ほどあり、その後4~5日にわたって、耳の後ろや首のあたりから始まり、顔、体、手足と全身に紫紅色の斑状丘疹が拡がっていき、この丘疹は融合傾向にあることから、融合性発疹と呼ばれます。
それと同時に、初期症状として見られていたKoplik斑(コプリック斑)は消えていきますが、炎症による粘膜の滲出液は多くなり、一旦下がって熱も再び40℃近くまで上がる高熱となります。

<回復期>

4~5日、丘疹がでたあと、色素沈着をのこして丘疹は消えていき、熱も下がります。色素沈着もやがて消えていきます。

麻疹(はしか)なんだけど、学校いってもいい?

まあ、38℃も熱があって、学校に行くなんて、よほど勤勉な小学生なのでしょうけども、もちろんそんなことをしてはいけません。麻疹(はしか)は空気感染によって感染しますので、下手をすると集団感染の原因にもなってしまいます。
学校保健法では、第2種の感染症とされていて、登校基準は「発疹に伴う発熱が解熱した後3日を経過するまで出席停止」となっています。回復期に入って3日すれば、登校しても良いでしょう。

注意した合併症

麻疹(はしか)の二大死因は、肺炎と脳炎

<肺炎>

肺炎には、ウイルス性肺炎、細菌性肺炎の他に、巨細胞性肺炎があります。
巨細胞性肺炎は、成人の一部、特に細胞性免疫不全状態時にみられ、肺に麻疹ウイルスが持続感染して起こるもので、予後不良で死亡例も多くなっています。発生比率としては約5%と言われています。これは発疹がでないことが多くなっています。肺炎が疑われる場合は、胸部レントゲンなどで確認することが大切です。

<脳炎>

麻疹の合併症として、注意しなければいけないのが、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)です。
これは、麻疹(はしか)にかかってから、または麻疹ワクチンを接種してから5~6年してから、つまり5歳~12歳ぐらいにでてくるもので、脳細胞に麻疹ウイルスが潜伏持続感染することによって起こるとされていて、約10万人に1人の割合で発症するといわれています。

<その他の合併症>

その他の麻疹の合併症としては、細菌の二次感染による中耳炎、脳髄膜炎などがあります。

麻疹(はしか)の予防接種

予防接種はいつごろ受けるの?

麻疹は、予防接種法という法律によると、勧奨接種として定期接種をすることが市町村に義務づけられています。
麻疹の予防接種は、MR(麻疹・風疹混合)ワクチンを打ちます。このワクチンは弱毒ワクチンになります。
できれば、2歳以下の罹患が約50%となっていることから、1歳になったらすぐ、1歳の誕生日に受けるようにすると良いでしょう。
地域で大流行している場合は、生後6ヵ月から任意接種ということで接種することができます。

<予防接種のタイミング>

第1期:1歳代で1回接種できます。地域で流行しているときは、自費で生後6か月からでも受けられますのでかかりつけ医に相談すると良いでしょう。
第2期:小学校入学の前年(幼稚園や保育園の年長クラス)1年間に1回接種します。

 

なぜ予防接種を2回もするの?

人間は、体内で1度作られた免疫機能が、再度抗原に接触することによって、さらに免疫機能が高まるブースター効果というものがあります。つまり追加免疫効果です。
子供のころに、インフルエンザワクチンやMRワクチンを2回接種するのは、この追加免疫を獲得するためです。
2000年代に日本で麻疹が流行しましたが、これは麻疹に罹患している人に接触する機会が失われ、このブースター効果が得られず追加免疫をもてなくなったからだと言われています。

 

麻疹(はしか)に関連したQ&A

●麻疹(はしか)は、大人でもかかるの?

麻疹(はしか)は大人でもかかるケースがあります。
麻疹の予防接種は、平成2年4月2日以降に生まれた人は定期接種として2回の麻疹含有ワクチンを受けることになっていますが、それ以前に生まれた人は、1回のワクチン接種のみの場合が多くなっています。その場合免疫が強化されていないため、大人でも麻疹にかかることもあります。

 

 

●麻疹(はしか)にかかっても発症しないケースはある?

はしかはパラミクソウイルス科の麻疹ウイルスに感染することによって起こります。
麻疹ウイルスは、直径100~250nmのエンベロープを有する一本鎖RNAウイルスで、A~Hのcradeに分類されていて、ゲノタイプは22種類報告されています。
日本で主に流行している麻疹ウイルスは、D3タイプと D5タイプと言われています。
はじかの特徴としては、不顕性感染(感染しても症状が現れないケース)が極めて低く、感染すると95%以上は発症すると言われています。

 

●麻疹(はしか)は感染力が強力と言われますがどうして?

麻疹(はしか)は感染力が強力と言われています。
一つは、不顕性感染(感染しても症状が現れないケース)が極めて低く、感染すると95%以上は発症すると言われることが感染力が強いと言われる所以です。
また、インフルエンザや風疹、マイコプラズマ肺炎などは、飛沫感染により感染していきます。
これは、ウイルスを含む飛沫を吸い込むことにより感染するので、1m以内の人が飛沫を吸い込むことで感染していきます。
ところが麻疹(はしか)は、もちろん飛沫感染もしますが、粒子が5μm以下と小さいため、空気感染もします。空気感染は、空気中を漂っている微細な粒子により感染していきます。したがって、数十m離れていても感染してしまうのです。これが、麻疹(はしか)が感染力が強いと言われる理由です。
空気感染するものとしては、麻疹の他には、結核や水痘などがあります。

 

●麻疹(はしか)で特に注意しなくちゃいけない人

ワクチンの接種歴がない人

国立感染症研究所によると、今年報告された患者のほぼ半数は、ワクチンの接種歴がない人でした。
特に注意が必要なのは、定期接種を受け終わっていない感染リスクが高い小学校入学前の乳幼児なので、定期接種は必ず受けることが大切です。

妊婦

また、妊婦が感染すると、流産や早産のおそれがあるので、特に妊娠を希望する女性は、免疫が十分あるかなどを医療機関と相談したうえで、必要な場合には、接種を受けることが重要です。
すでに妊娠中の女性は、ワクチンを打つことができないため、患者が発生した地域を訪れるのは避けたほうがよく、身近に発熱や発疹の症状がある人がいる場合は近寄らないようにします。