点眼薬使用のポイント

点眼薬使用のポイント

緑内障とは・・・ その症状、メカニズム、検査、治療法、自宅でもできるケアなどを紹介していきます。

点眼薬で確実に効果を出すために

緑内障の治療には多くの点眼薬が開発されてきています。
手術をしなくても、点眼薬を使うことで、緑内障の進行を抑えることができる可能性が年々広がっています。

 

しかし、ここで大切なことがあります。

 

それは、  『毎日、しっかりと続ける』  ということです。

 

緑内障と診断されてから、最初の1年~2年は真面目に点眼治療を行う方が多いものの、10年にもなると、緑内障の点眼をきちんと実行している患者さんは、半分にも満たなくなってしまうというデータもあります。

 

どんなに優秀な薬が開発されたとしても、それは使用しなければ何の意味もなくkなってしまいます。

 

点眼をいかに毎日の習慣にするかというところがとても大切になります。

 

朝の歯磨きの時、入浴前、寝る前といったように、毎日の生活の中で、目薬をさす時間を決めて習慣化することがよく、こうすることで薬をうっかり忘れてしまうということを防ぐことができます

1回1滴で十分

よく、薬は飲めば飲んだだけ効くと勘違いしている人もいます。
しかし、薬は承認された用法・用量を守って使用することが大切です。

 

内服薬だと、飲めば飲むほど効くといって、決められている用量の倍、3倍といった量を服用すると、副作用が起こるリスクが高くなってしまいます。
点眼薬も同じです。1回1滴で十分です。

 

1回に何滴もさしても、まぶたから点眼薬がこぼれてしまい、まばたきをすると涙と一緒に薬が洗い流されてしまいます。
また、特にプロスタグランジン製剤の目薬を多めにさし、まぶたや頬におぼれたり、まつ毛についたりすることを繰り返しているうちに、こぼれたところが黒ずんだり、まつ毛が長く伸びてきたりといった副作用があらわれてきます。

 

点眼薬をさすときは、手元にティッシュペーパーを準備しておいて、まぶたからこぼれた時はすぐに拭き取れるようにしておくことが良いでしょう。

点眼薬をさしたら、どうする?

点眼薬を目にさしたら、まずはすぐに目を閉じます。
どうしてかというと、まばたきをしないためです。

 

それでは、なぜまばたきをするといけないのかというと、まばたきをすることによって、涙で点眼薬の有効成分が洗い流されてしまい、効き方が弱くなってしまいます。
できれば、点眼薬をさした後は、2分ほど目を閉じているのが理想です。

 

その時、手の指先では、点眼薬をさした目の目がしらを軽く押さえます。
目の表面にある水分が目頭から鼻涙管を通って鼻に流れていってしまいますが、目薬をさした後、目頭を押さえることで、さした目薬の有効成分が鼻涙管で流れていってしまうのを防ぐことができます。

 

全身の副作用を防ぐためにも、目にしっかりとした効果を与えるためにも、目薬をさした後は、目頭を軽く押さえて、目薬を目にしっかり行きわたらせることが大切です。