期待される新薬、グラナテック点眼液

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緑内障とは・・・ その症状、メカニズム、検査、治療法、自宅でもできるケアなどを紹介していきます。

内 容

新しい機序で眼圧を下げるグラナテック点眼液

2014年秋に承認取得され、2014年12月に発売となった新薬、グラナテック点眼液(一般名:リパスジル塩酸塩水和物)は、Rhoキナーゼを阻害するという新しい作用機序により、房水が流出する最大の流出路となっているシュレム管に作用する世界初の緑内障治療薬として期待されています。

 

具体的には、Rhoキナーゼ(ROCK:Rho-associated, coiled-coil containing protein kinase)を阻害することによって、繊維柱帯-シュレム管を介する房水の主な流出路から流水促進することによって眼圧を下げていきます。

グラナテック点眼液は、どうやって効くのか

わかりやすいくだけた表現で説明していくと、緑内障は眼房水が貯まることによって眼圧が高まり、この眼圧が刺激になって視神経が圧迫され、障害されることで視野が欠けていくものであり、眼圧を下げるためには、眼房水の産生を抑えるか流出を促進させる必要があります。

 

この眼房水が流出されていく水路の1つに、線維柱帯-シュレム管がり、シュレム管は眼房水を流出する大水路とも言えます。しかしこの大水路であるシュレム管には、線維柱帯という水門があります。
この線維柱帯という水門を開けてしまえば、眼房水はシュレム管という大水路をとおって流出していくので、眼房水を減らすことができ、眼圧を下げることにつながります。

 

この水門を開ける働きをするのが、Rhoキナーゼ阻害薬であるグラナテック点眼液(一般名:リパスジル塩酸塩水和物)ということになります。

 

グラナテック点眼液(一般名:リパスジル塩酸塩水和物)は、既存の眼圧を下げる緑内障治療薬と作業機序で競合しないため、単剤でも併用でも使用できるといわれていますが、効能としては、「緑内障・高眼圧症で、他の緑内障治療薬が効果不十分又は使用できない場合」に用いることになっています。