正常眼圧緑内障

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緑内障とは・・・ その症状、メカニズム、検査、治療法、自宅でもできるケアなどを紹介していきます。

<特徴>

正常眼圧緑内障 normal tension glaucoma

 

眼圧が1日でいつ測定しても21mmを越えない正常の範囲にもかかわらず、視神経の障害が見られ、視神経と視野の障害があります。

 

日本人の緑内障患者の6~7割がこの正常眼圧緑内障と言われています。
また、40歳以上の正常眼圧緑内障の発病率は、3.6%にものぼります。

 

症状は、初期は全く自覚症状がありません。進行するにしたがい、目がかすみ、目が疲れやすいといった開放隅角緑内障と同じような症状がみられます。

 

正常眼圧緑内障の特徴としては、眼底の線状に走る視神経周辺に出血があることが多く、また視野欠損が起こる場所が視野の中心部であり、上方に出ることが多くなっています。

<原因>

原因としては、眼圧に対する視神経の抵抗力が弱く、障害されやすいために起こると言われています。
視野欠損の場所が視野の中心部で、情報に出ることが多い特徴があります。

 

緑内障というと、眼圧が高いというイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、この正常眼圧緑内障は、眼圧が正常なので眼圧検査だけではわかりません。
40歳を過ぎたら、眼底検査で網膜神経線維や視神経乳頭をよく診てもらうことが早期発見にもつながります。

 

なぜ眼圧が正常なのに緑内障の症状が出てしまうのかということは、いろいろ議論されていますが、日本人は外国人に比べて、視神経が弱く、正常眼圧緑内障を起こしやすいとも言われています。

 

そしてその原因は、視神経の血液循環に問題があるとされています。
毛細血管が正常な眼圧に耐えられないと、視神経にうまく栄養や酸素を送り届けることができなくなり、十分な栄養と酸素をもらえなくなって視神経が障害を起こし、視野欠損につながっていきます。

 

リスクファクターとしては、遺伝の関与も指摘されています。このあたりは個人差もあると思いますが、眼圧が正常でも、親族に緑内障の人がいる場合は注意をしたほうが良いかもしれません。

 

<治療>

治療は、眼圧コントロールが基本となり、開放偶発緑内障とほぼ同じ治療になります。

 

房水の産生を抑える点眼薬、房水の流出を促す点眼薬で、眼圧を下げます。
正常眼圧緑内障は、眼圧が正常ですが、その正常な眼圧に対して、視神経の抵抗力が弱いことから、さらに眼圧を下げるということで、眼圧を下げる薬が処方されます。
点眼薬で効果がみられなければ、炭酸脱水素酵素阻害薬(トルソプト点眼液など)も用いられます。

 

薬でも効果がない場合は、レーザーで隅角の排出路を修復する治療や、眼球に小さな穴を開けて眼内の房水を結膜下に流すことにより、さらなる眼圧の低下をとる方法もあります。