閉塞隅角緑内障

閉塞隅角緑内障

緑内障とは・・・ その症状、メカニズム、検査、治療法、自宅でもできるケアなどを紹介していきます。

<特徴>

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閉塞隅角緑内障 angle closure glaucoma
茶目(虹彩)の根本部分が房水の出口となっている隅角をふさぎ、狭くなったり目詰まりを起こしたりすることで、房水の流出がさまたげられ、眼圧が上がり、視神経障害を引き起こすものです。女性に多くみられます。
閉塞隅角緑内障になりやすい人は、中高年、女性、遠視の人です。

 

眼球が比較的小さく、遠視や遠視気味の人に多く、女性は男性と比べて3~5倍程度多いといわれています。
初期症状はほとんどなく、進行とともに徐々に視野が欠けていきます。
急性の場合は、眼圧が急激に上昇し、激しい目の痛みや頭痛・嘔吐などの症状が急激に起こったりします。

 

急性症状では、眼圧が40mmHg以上になることが多いとされています。

 

白目の充血も見られ、視力もいちじるしく低下します。結膜が赤く充血し、角膜が浮腫を起こして濁り、青っぽくみえる場合もあります。突然襲う目と頭の痛みの場合は、特に注意が必要です。

 

処置が遅れると数日で失明するケースもあるので十分注意が必要です。
激しい頭痛や嘔吐のために、脳外科や内科を受診してしまう場合もありますが、はげしい目の痛みがある場合は特に注意が必要です。

<原因>

原因は、房水の出口にあたる隅角が目詰まりすることで眼圧があがり、それが視神経を障害することで起こります。

<治療>

治療は、開放隅角緑内障、正常眼圧緑内障と同様に、慢性の場合は基本的に眼圧コントロールが基本となります。

 

急性の場合は、房水の出口をふさいでいる虹彩にたいしてレーザー虹彩切開術などの手術をして、房水の流れを回復させる必要があります。

 

眼球に小さな穴をあけて、眼内の房水を結膜下に流す方法など、手術の手法もいろいろあり、レーザー治療だけでも、レーザー虹彩切開、レーザー繊維柱帯形成、毛様体光凝固といったいろいろな手術法があります。

 

急性の場合、高浸透圧薬(マンニトール)などを点滴したり、ピロカルピン点眼を行ったり、症状が落ち着いたら、慢性の場合と同様のケアを考えます。