STD(Sexually Transmitted Diseases)とは、性行為感染症のことを言います。
性行為やその類似行為によって感染する病気全体のことを指しています。
病原となる微生物は、細菌、真菌、原虫、ウイルスと多岐にわたり、そのため疾患の種類も数多くあります。
また、1つのSTDに感染すると別のSTDにも感染するというケースが増えてきています。
疾病により症状はさまざまですが、出てくる代表的な症状としては、おりものの臭い・色・量の変化、排尿時の痛み、尿道からの膿、性器のかゆみや痛み、下腹部痛などがあげられます。
STDの治療のポイントとしては、パートナーも感染している可能性が高く、両方の治療・検査をすることが大切です。
STDの感染ルートとしては、性行為感染、血液感染、母子感染、衣類・寝具からの感染があります。
ただれなどから感染 : 梅毒
精液・膣分泌液 : HIV、肝炎、梅毒、淋菌、カンジダ、クラミジア、トリコモナス
血液 : HIV、肝炎、梅毒
尿 : 淋菌、カンジダ、クラミジア、トリコモナス
肛門直腸: HIV、梅毒、淋菌、クラミジア
便 : 淋菌、クラミジア
口・のど : 梅毒、淋菌、カンジダ、クラミジア
唾液 : 肝炎、淋菌、クラミジア
感染しても症状がほとんど出なかったり、症状が出るまでに時間がかかったりするので、感染に気づかないこともあります。
感染している方の体液が、他の人の粘膜や傷口に直接接触すると感染の可能性が出てきます。
体液には、血液・尿・汗・涙・唾液・鼻水・母乳・精液・膣液がありますが、このうち、感染する体液は、次の4つです。
『血液・母乳・精液・膣液』
STDのウイルス・細菌のほとんどは感染力が弱く、空気感染・食物感染はありません。
感染する場所としては次のところになります。
皮膚にある傷口・粘膜(口中・肛門・直腸・ペニス・膣・尿道)
感染している方の体液が、他の人の粘膜や傷口に直接接触すると感染の可能性が出てきます。
体液には、血液・尿・汗・涙・唾液・鼻水・母乳・精液・膣液がありますが、このうち、感染する体液は、次の4つです。
『血液・母乳・精液・膣液』
STDのウイルス・細菌のほとんどは感染力が弱く、空気感染・食物感染はありません。
感染する場所としては次のところになります。
皮膚にある傷口・粘膜(口中・肛門・直腸・ペニス・膣・尿道)
挿入だけでない、フェラや素股、手こき、さらにはディープキスでも感染するケースもあります。
○性器挿入による感染
炎症や潰瘍などがあると、一気に感染の可能性が高まります。
性器の炎症によりHIVの感染確率が3倍から5倍高くなり、潰瘍は10倍以上感染しやすくなる
とされています。
性病を持っていると、HIVに感染しやすくなるということになります。
コンドームが有用ですが、梅毒やヘルペスは感染に予防できません。
○フェラチオなどオーラルセックスによる感染
クラミジア、淋菌の性風俗での腫瘍感染ルートになっています。
精液・膣液から口・舌粘膜への感染、口中病原体が性器に感染の両方向があります。
性器ヘルペス、梅毒、HIVもこの感染ルートをとるケースがあります。
○アナルセックスによる感染
直腸は性行為により膣よりも傷つきやすい。
男性同性愛者の感染に多い。
○素股行為による感染
素股行為であっても膣分泌液や精液などがお互いの性器、肛門、口中などに接触すれば
十分感染する可能性があります。
○手こき行為による感染
普通は感染しませんが、指や手などに傷や炎症などがあって、
その部分が精液、膣液、血液などに直接接触すると感染する可能性があります。
○ディープキスによる感染
梅毒・ヘルペスは、このルートの感染の可能性もあります。
○輸血感染
2004年以降、HIVの輸血感染はありません。
○薬物回し打ち感染
医療機関では考えられませんが、麻薬などの回し打ちなどのケースが考えられます。
○医療事故感染
極まれなケース。医療現場等での針刺し事故等が考えられます。
母親が感染したまま赤ちゃんを出産し、胎児の時に母親から感染したり、出生後母乳によって感染
○母子感染の可能性があるSTD
HIV、淋病、クラミジア、B型肝炎、成人T細胞白血病
妊娠中に性病感染がわかった母体の治療により予防できます。
妊婦の場合、特に早期発見は重要です。
感染ルート |
内容 |
主要なSTD |
---|---|---|
胎内感染 |
母体の血中にいる病原菌が、胎盤を通って胎児の血中に感染します。 |
HIV |
分娩時感染 |
産道内やその母体血中の感染病原菌が感染します。 |
HIV |
母乳感染 |
母乳中の感染ウイルスを赤ちゃんが飲むことにより感染します。 |
HIV |
性病は、性行為をしなければ大丈夫! とばかりは言っていられません。
通常の感染ルートは、性行為などにより体液から粘膜を介して感染していきます。
ところが、原虫が病原体の場合は、感染者と衣類や寝具を共有することによって、原虫がうつり感染するケースがあります。
疥癬、ケジラミ症、トリコモナスは注意が必要です。