性病検査キットの正確性の指標と判定

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性病検査キットを中心に、性病検査キットを使うメリットとデメリットを注意点などとともに紹介していきます。

性病検査キットはどのぐらい正確性があるの?

 

性病検査をする場合、病院やクリニック、保健所などでは、医者や看護師に恥部を見られたり、場合によっては嫌味みたいなことを言われたりする場合もありますし、さらには待合室などで知り合いにばったり会ってしまうということもあるかもしれません。
そうなると、どうしても性病検査を受ける気にはならないと言う人もいるかと思います。
でも、そういった人たちでも、自宅で検体を摂り、顔が見えない検査施設に郵送し、結果をネットでも知らせてくれる性病検査キットを使えば、簡単に検査をすることができます。
もちろん、性病に感染していた場合、病院に行って検査を受ける必要があり、薬を処方してもらう必要はあります。
そして、病院で検査した場合に比べ、自宅で検査すると、その正確性は大丈夫なのだろうかと思う人も多いかと思います。

 

まず診断用キットですが、価格もさることながら、一番重要になってくるのはその正確性です。
特に性病検査キットの場合、性病感染しているのに陰性に出てしまうと、治療のタイミングが遅れてしまったり、感染を拡大させてしまったりするリスクがあります。

 

検査キットの正確性で考えなければならない2つの指標


性病検査キットをはじめ、検査キットの中で考えなければいけないのが、感度と特異度という指標です。
ある検査をした場合、次の4つのパターンのいずれかになります。

 

a.真陽性:
   疾患(性病感染)があって検査キットの結果も陽性と出る場合
b.偽陽性:
   疾患(性病感染)がないのに検査キットの結果では陽性と出る場合
c.偽陰性:
   疾患(性病感染)があるのに検査キットの結果では陰性と出る場合
d.真陰性:
   疾患(性病感染)がなく検査キットの結果も陰性と出る場合

 

 

性病感染

あり

なし

検査

陽性

a(真陽性)

b(偽陽性)

陰性

c(偽陰性)

d(真陰性)

 

そして、感度と特異度は次のように定義され、計算されます。

 

感度(sensitivity):
  疾患罹患者(性病感染者)の中で検査陽性と出た人の割合
   = a / ( a + c )

 

特異度(specificity):
  疾患非罹患者(性病に感染していない者)の中で検査陰性と出た人の割合
   = d / ( b + d )

 

感度が高い、特異度が高いとはどういうことなのか
定義や計算式ではピンとこないと思いますので、もう少し説明します。

 

感度が高いということは、その検査キットで検査すると感染者のほとんどがちゃんと陽性と出て、感染しているのに陰性と出る確率がとても低いということになります。
つまり感度が高い検査キットで陽性と出た場合には、性病感染している可能性が高いということになります。

 

一方、特異度が高いとはどういうことかというと、性病感染していないものが検査したときにきちんと陰性に出るということです。
つまり特異度が高い検査キットで陽性と出た場合には、その特定の性病感染している可能性が高いということになります

 

性病検査キットの正確性はどの程度なの!?


自宅で性病検査キットを使う場合と、病院やクリニックあるいは保健所などで性病検査を検査した場合、その正確性はどうなのでしょうか。
正確性を考える場合に、性病検査キットそのものの正確性、検査操作の正確性、検査キットの適正な使い方(使用の正確性)の3つについて考えないといけません。

 

性病検査キット自体の正確性


性病検査キット自体の正確性については、きちんと国内で承認を取得したものを使うという前提だと、臨床試験が行われた上で、多くのデータをもとに一定水準以上の正確性がみられたものが承認されて、製造販売の許可が出ますので、100%とは言いませんが、かなり精度が高くなっています。

 

検査操作の正確性


まず病院やクリニック、保健所などで検査した場合は、疾病のことがよくわかっている医師や看護師などが血液や尿などの検体を摂り、臨床検査技師が検査をして判断するので問題はないでしょう。
一方、自宅で検査キットをつかって自分で採血や採尿をして郵送する方法だとどうなるのでしょうか。
郵送先は、登録衛生検査所と言って、採血や採尿したものの検体を医療機関から集めて検査する施設で、臨床検査技師などによって性格に検査されます。この登録衛生検査所は、都道府県別に知事に届けることがなっており、登録が必要となっています。
つまり、きちんとしたところで検査操作をしているので、医療機関や保健所で検査した場合と精度に関しては変わりません。

 

検査キットの適正な使い方(使用の正確性)


検査キットが適切に使われるかどうかですが、医療機関や保健所であれば、医師や看護師、臨床検査技師などが行うので問題ないでしょう。
自宅で行う場合は、自分でキットを操作して検体を摂らなくてはいけませんが、それほど難しい操作はなく、問題はないでしょう。
ただ、送付するまでの検体の保管などはきちんとしておく必要があるでしょう。

 

性病検査キットの正確性は、検査を行う時期が大きく影響


性病に感染すると、どの性病感染にしろ必ず潜伏期間があります。
例えば、クラミジアであれば1週間から2週間程度、淋病であれば1週間以内、HIVだと2~3か月経たないと結果がわかりません。
潜伏期間であったり、まだ初期の段階ですと、菌が検出できないため、感染していても陰性と出てしまうのです。
これは、何も自宅での性病検査キットを使った検査に限らず、病院やクリニック、保健所などに行く場合も同じです。