女の性病

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性病検査キットが使用されるものを中心に、女の性病全般について説明しています。

HIV

HIVは、HIV(Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウイルス)に感染して起こります。

 

HIVウイルスは、ヒトの体に入ると、白血球の一種であるCD4陽性リンパ球(ヘルパーTリンパ球)につき、これをゆっくり破壊して増殖していきます。その結果、AIDS(エイズ)を発症し、免疫機能が極度に低下して、病気に対する抵抗力が著しく衰えてしまいます。

 

感染ルートは3つです。性交渉、血液、母子感染がその3つです。ただ、粘膜や傷のある皮膚がHIVを多く含む体液に触れることによって起こることもありますので注意が必要です。

 

潜伏期間は、感染して7~8年無症状ですが、免疫機能は破壊されているので軽い病気に繰り返しかかりやすくなります。
さらに免疫機能が極度に低下してくると、発熱・下痢・リンパ節の腫れなどの症状が1ヵ月異常続き、エイズ発症となります。
しかし最近では3年以内にエイズ発症となるケースが増えてきているようです。

 

医療技術も進んで治療薬なども開発されてきていますので、エイズの発病を予防することも可能になってきています。

 

クラミジアや、梅毒、淋病、性器ヘルペス感染症などの性感染症にかかると、粘膜に炎症を起こしやすくなります。そうすると感染の確率がさらに何倍も増加するので、HIVに感染しやすくなるとも言われていますので、これらのものを早めに治療しておくのも大切です。

お互いの性器を口を使って性行為(フェラチオ、クンニ等)を行うと、口の粘膜からHIVに感染する場合もあるので注意が必要です。

淋病

特徴としては、次のようなことがあげられます。

 

淋菌によって起こる尿道炎で、代表的な性病です。

 

排尿時に痛みを訴えることは少ないが黄色いおりものが出ます。
症状が進むと子宮内膜炎を併発しますので下腹部痛や出血が見られたり、発熱したり、膀胱炎を併発するケースもあります。

 

治療は、適切に抗生物質を1週間~10日ほど内服すれば治ります。
症状があって、感染原因に心当たりがある場合は、泌尿器科の受診をお奨めします。

 

潜伏期間は2~7日。
性交以外にも、膿がついた下着や手などから感染することもあるので注意が必要です。

クラミジア

自覚症状はほとんどないため、放置されるケースが多くなっています。

 

多数の相手と性的接触をもつことで感染が拡がっていきます。

 

肝臓の下側で炎症を起こしたりすると下腹部痛が起きてくる場合があります。
また卵管がつまって不妊症になるケースがあります。

 

妊婦が感染していると流産や早産になったり、新生児がクラミジア肺炎を起こす可能性があります。

 

治療は抗生物質などの内服で治癒しますが、パートナーが感染しているままだと何度でも感染します。

梅毒

「花柳(かりゅう)病」とも呼ばれています。
コロンブスがアメリカ大陸の発見とともにヨーロッパへ持ち帰ったと言われています。
原因は梅毒トレポネーマという最近の一種が増殖して全身に広がることにより起こります。

 

症状は第1期~第4期に分かれます。

 

第1期:感染から3ヵ月まで
大小陰唇や膣の入口がただれ、大豆くらいのしこりができます。痛みを伴わないリンパ節腫です。
しこりやはれも1ヵ月ほどで小さくなり消えていくことがありますが、潜伏期に入っただけなので思い当たる場合は泌尿器科の受診をお奨めします。

 

第2期:感染後3ヵ月~3年
爪くらいの淡い紅色の斑点が上半身の皮膚にたくさん出ますが、痛みもかゆみもなく、しばらくすると消えます
その後3週間くらいで体や顔面に銅紅色の丘疹がきます。あた口の中の粘膜に乳白色の斑点ができたりします。
この段階だと特徴的な症状が出てきていますので、早い段階での受診処置が大切になります。

 

第3期:感染後3年~10年
ゴムのようなかたさの腫瘍ができ表面皮膚は暗赤色になり、潰瘍となってきます。
しだいに痛みが出てくるようになります。

 

第4期:感染後10年をすぎたもの
皮膚の病変はなくなり、知覚障害や歩行障害、内臓病変などがでてきます。

 

治療にはペニシリン系の抗生物質が有効とされていますが、アレルギーがある方はエリスロマイシンやテトラサイクリン系の抗生物質などが使われますので、ペニシリン系にアレルギーのある方は、医療機関で必ず申告するようにしてください。

※母親が梅毒に感染していると、胎児も感染を受け死産や早産になることがあります。胎盤の形成が始まる妊娠4ヵ月ごろから胎児に影響を及ぼすと言われています。このため母子手帳交付の際に梅毒血清検査を受けることになっています。

膣ヘルペス

単純ヘルペスウイルスによって発症する性行為感染症 (STD)です。

 

潜伏期は、2日~10日間ほどです。

 

パートナーは無症状というケースもあります。

 

症状は、外陰、膣の入り口とお尻に水泡ができてきて激しい痛みを伴います。 
患部近くの神経麻痺を起こす可能性があるので、排尿障害や排便障害などの機能障害を起こすことがあります。

 

治療は抗ウイルス薬を5~10日服用します。

 

トリコモナス

原虫が性器内に入り込み炎症を起こします。

 

性行為によって感染しますが、タオルや下着、便器、浴槽等でも感染の可能性があります。
性行為の経験のない女性や幼児にも感染することがあります。

 

潜伏期は10日ほどです。

 

通常は女性のみが膣炎・子宮頸管炎・尿道炎といった症状があらわれて膣トリコモナス症が発症します。

 

症状は、悪臭の強い黄色い泡だったおりもの増加、性交・排尿時の不快感、かゆみ・痛み・灼熱感などがあり、おりものに血が混じるケースもあります。
男女とも無症状の場合だと、いつ感染したのかわからないケースもあります。

 

治療は、経口剤や膣坐薬などが用いられます。

膣カンジダ症

カンジダという真菌が性器に感染して生じます。

 

男性よりも圧倒的に女性に多い病気です。性交未経験者でもたまに自発します。

 

カンジダは、もともと性器周辺やその他の体表に存在している常在菌です。通常は免疫作用によって過度増殖が抑えられていますが、体調不良などの免疫力低下が起こると日和見感染(ひよりみかんせん)を起こし、症状が出てきます。

 

症状としては、膣粘膜や大小陰唇に感染して、強い痒み、白いおりものが多い、臭い等の異常があります。
強い痒みや塊状のおりものがある場合や、膣口や陰唇などの外陰部が真っ赤に炎症する場合は、治療が必要です。
体調不良や過労、ストレスなどには十分に注意し、下着などを清潔に保つことが大切です。

 

治療は抗真菌薬の軟膏塗布、膣軟膏などで比較的短期間に治癒します。

疥癬

疥癬(かいせん)は疥癬虫(ヒゼンダニ)というダニの接触感染によって起こる皮膚感染症です。

 

激しいかゆみを伴うのが特徴で、感染率が非常に高く、同じ部屋で雑魚寝をした半数以上が感染するともいわれています。

 

感染後1~2ヵ月の潜伏期間があると言われています。

 

高齢者とその介護者に多く見られ、性的接触感染はごくわずかと言われています。
点状又は線状の小さな赤いブツブツができ、夜中布団に入り、温まってくると激しいかゆみを感じてくるのが特等です。

 

治療は、イオウを含有した軟膏を使い、かゆみが強い場合には抗ヒスタミン剤を服用するなどします。
感染率が高いので、速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。

 

特徴は、赤い湿疹と夜中のかゆみです。

尖圭コンジローム

肛門部などに茎のある乳頭状のはれものができて、次第に大きくなっていきます。

 

痛みがなくても悪性腫瘍のこともあるので、早めに受診することをお奨めします。

 

外陰部や肛門部に、内側や外側に米粒から小豆大のいぼが数多くできて炎症が起き、かゆみや痛みを感じることがあります。
腫れものはしだいに大きくなって、たがいにくっつき合い、一部は血流が悪くなって壊死するところもできます。
ヒト乳糖腫ウイルスの性交感染により発生すると言われていますが、まだ十分にわかっていません。

 

治療は、ブレオマイシン軟膏塗布や局所注射がありますが、大きくなると電気で焼いたり切り取る方法が多く使われます。

検査キット