少量の飲酒であれば、むしろ心不全のリスクが下がる? | 健康トピックス

お酒好きの人にとっては、朗報とも言える研究結果ですが、あくまでもこれは「少量の」という条件つきです。

それでは、「少量の」とはどのぐらいかと言うと、1週間で350mL缶1本のビールです。ワインにすると、ワイン1杯(120~150mL)ということになります。
お酒の飲み過ぎは、やはり身体に良くないということになります。

心不全とは

心不全(Heart Failure)は、ひとことで言えば、心臓が全身に血液を十分に送れない状態になったもので、心臓の器質的もしくは機能的障害です。

つまり、心臓のポンプ機能が低下してしまった状態で、呼吸困難、頻呼吸、息切れ、浮腫(むくみ)があり、意識障害や冷や汗などがみられることもあります。

日本では、死因の3大原因が、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患(脳卒中)と言われていますが、心不全は2位の心疾患の代表的な病気です。

心不全の原因疾患としては、虚血性心疾患、高血圧、弁膜症、心筋組織に問題がある心筋症があげれています。

また過度の飲酒も心不全のリスクを高めることが知られています

少量の飲酒と心不全

Clinical Nutritionという医学雑誌に、スウェーデンの研究チームが行った研究が掲載され、少量の飲酒習慣がある人は、心不全のリスクが低いということを発表されています。

心不全のリスクの1つとして、過度の飲酒があげられていますが、いったいどういうことなのでしょうか。

スウェーデンの研究チームが行った研究は、心不全と飲酒の関係を調べるために、13の前向きコホート研究データを統合し、より高い見地から分析したメタアナリシスという手法によって分析されています。最終的に、35万人超分のデータを集め、そのうち心不全のデータは1万3千7百超となりました。

ちなみに、前向きコホート研究というのは、調査をしようとした時点から長時間にわたって観察をしていくというもので、ある疾患と喫煙とか飲酒の関係を調べるのに適した試験方法になっています。

その結果、1週間あたりの飲酒量が少ない場合は、飲酒習慣が無い場合に比べて心不全のリスクが14%低くなっていたという結果が出ています。

本当に少量の飲酒であれば、心不全のリスクが下がるのか?

これは、一概には断定できません。

なぜならば、少量の飲酒をしている人より、飲酒を全くしない人のほうがリスクが高いということは、「心不全」ということに関して健康に注意を払うようになり、お酒を全く飲まなくなったケースや、お酒を飲まなくなった理由として別の健康上の問題があるということが考えられるので、そうしたケースが、飲酒を全くしない人の心不全のリスクを、数値上は上げてしまったとも考えられるからです。

ただ、全く飲酒をしない人に比べてということではなく考えた場合、少量の飲酒の場合は心不全のリスクが低く、過度の飲酒習慣がある場合は、心不全のリスクが高いと言えるでしょう。

実際に、1回の飲酒で飲む量が1~2杯で、毎日は飲まないとう少量飲酒者は、心不全のリスクが低いということが別の研究結果でも出ています。
お酒も適量が大事、何事もほどほどにということなのでしょう。

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