おたふく風邪の感染力ってどのぐらいなのか | 健康トピックス

おたふく風邪は、ムンプスウイルスによる感染症で、急性耳下腺炎のことを言います。

おたふく風邪の症状としては、ウイルスの感染によって耳の周囲にある唾液をつくっている耳下腺が腫れてきます。

おたふく風邪にかからないためにはどうしたらよいのか、そのためには、おたふく風邪の感染力はどのぐらい強いのか、またどのようなルートを介して感染してしまうのかについて知ることはとても大切です。

おたふく風邪の感染

ムンプスウイルスに感染し、急性耳下腺炎が発症すると、耳下腺の周りが腫れて顔がおたふく(おかめ)のようになることから、おたふく風邪と言われています。

おたふく風邪の原因となるウイルスのムンプスウイルスは、インフルエンザウイルスと共通点が多く、外側をエンベロープと呼ばれる脂質二重膜で覆われているRNAウイルスになり、インフルエンザウイルスと同じように体内で増殖していきます。

おたふく風邪の潜伏期間、つまりウイルスが体の中に入り症状が出始めるまではどのぐらいなのかというと、2~3週間と言われていて平均すると18日前後だとされています。つまり、おたふく風邪の潜伏期間はノロウイルスやインフルエンザウイルスに比べて長いのが特徴になっています。

いつごろ感染するのか、どのように感染するのか

おたふく風邪でもっとも感染リスクが高い時期は、耳下腺部が腫れ始めてくる前後5日間になります。

耳下腺の腫れが治まってきた頃には、すでに感染力は弱くなってきています。
逆にいうと、潜伏期間でも人に感染させるおそれがあるので注意が必要です。

おたふく風邪は、ヒトからヒトへ飛沫感染又は接触感染により感染していきます。
つまり、感染している人との会話やくしゃみ、咳などで空気中に飛散したウイルスを含む飛沫を吸い込むことで感染することが多く、ウイルスがついた物や感染者に振れることによる接触感染も見られます。

感染し発症する年齢は、3~10歳の小児に多くなっています。
これは保育園・幼稚園・小学校に通うことで、飛沫感染や接触感染により他の子供からうつされ流行する傾向がみられます。

感染しても発症しないことが、感染を拡げることにも

おたふく風邪は、ある意味やっかいです。
というのも、感染力は強いのですが、不顕性感染といって、ムンプスウイルスに感染しても病原性が弱く、免疫力によりおたふく風邪の症状が現れない割合が、30~35%と高くなっているのです。

なんだ、感染しても免疫が抑えてくれて発症しないことも多いのかと喜んでばかりはいれれません。
感染していることに気づかずに、かえって、知らない間に他の人にうつしてしまい感染を拡げる原因にもなっているのです。

おたふく風邪って一度かかると、もうかからないって本当?

おたふく風邪は一度感染するとその後はかからない終生免疫ができるとされています。
つまり、一般的には、おたふく風邪は一度かかると、免疫ができてもうかからないということになります。

しかし、免疫効果が減弱してから再びかかったという報告もあります。

ふつう、おたふく風邪は一度かかると、もうかからないので、もし何度も耳下腺の腫れを繰り返し、発熱はないが軽い痛みがあるという場合は、コクサッキーウイルスやサイトメガロウイルスによる感染からくる反復性耳下腺炎の可能性があります。

いずれにしろ、医療機関を受診し確定診断してもらうと良いでしょう。

<参考>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/529-mumps.html
今日の治療指針(医学書院)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする