唾吐くな! 唾は貴重な分泌液 | 薬剤師トピックス

唾を吐くと罰金という国もあるようですが、はわたしたちが生きていく中で重要な役割を果たしている分泌物でもあります。
さて、唾というと、ことわざや故事成語でもあまり良い意味では使われないケースも多いものです。

いろいろある、唾が使われていることわざ・故事成語

『寝て吐く唾は身にかかる』
これは、相手をひどい目にあわせようとすると、反対に自分がひどい目に合うということの喩えになっています。

『天に向かって唾を吐く』というのも似たような意味です。

そんな、唾の無駄遣いをするなんて、罰当たりな!

なんてことで、こんなものもあります。

『唾も引っ掛けない』
全く相手にしないことで、頭から相手を無視して問題にしないときに使う言葉です。

要は、唾も吐くのももったいない!といったところでしょうか。
日本ではそんなことはありませんが、道端に唾を吐いただけで罰金を取られるという国もあり、唾を他人に吐きかけたら暴行罪で逮捕されるというところもあるようです。

1日に分泌される唾液の量は?

さて、唾を使ったことわざ・故事成語の後は、問題です。

私たちが1日に分泌している唾液の量はどのくらいでしょう?
A:50mL、B:100mL、C:500mL、D:1L

正解は、D:1Lなのです。

私たちが唾を意識することなどないですし、ちょっと唾を吐くときもペッ!といった感じで、まさか1日に1Lも唾液が分泌されているとはと思った人も多いのではないでしょうか。

1年間で365L、つまりドラム缶で1.5缶以上もの唾液を出しているということになるのです。
そんなに分泌されているってことは、唾液は人体にとってすごく大事なものなのではないのだろうか?

まさに、その通りなのです。

唾万病の薬

言葉の問題に戻りますが、こんな言葉もあります。
『唾万病の薬』
酒は百薬の長という言葉がありますが、それと同じように、唾液は薬になるということを言っていて、ケガをした時、擦り傷、切り傷はペロっと舐めて唾液で済ましてしまうなんていうときに使われたりします。

う~ん、そんな『眉唾』みたいなことを・・・

唾万病の薬はまんざらデタラメでもない唾液の働き

眉唾ものと言いたいところですが、唾液には実はいろいろな働きがあります。

糖分解の促進

唾液にはアミラーゼというデンプンの消化酵素が含まれていて、米を噛んでいると甘く感じるというのも、このアミラーゼの働きということは、学校の理科のお勉強でも習ったことと思います。

唾液に含まれるアミラーゼには、血糖値を安定させるのではないかという研究報告も出ています。
https://www.sciencedaily.com/releases/2012/04/120404144115.htm

抗菌作用

唾液には、リゾチーム、ラクトフェリン、IgA(免疫グロブリン)といった抗菌成分が含まれています。
口腔内には300~700種類の細菌が存在していて、数にすると、よく歯を磨く人でも1000億個~2000億個はいるとされています。

歯の再石灰化を助ける

唾液に含まれるミネラル、スタテリン(タンパク質)が歯の表面を覆い、歯からカルシウムやリンが溶け出るのを抑え、再石灰化を助けています。

ホルモン作用

唾液には、成長ホルモンであるパロ珍を朔、EGFやNGFといった成長因子が含まれています。

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