下腹部の張りや違和感の原因は何? | 健康トピックス

下腹部の張りが長く続くときや、違和感が続いているときは、便秘や生理前の症状として感じることがほとんどです。
しかし、便秘や生理前の症状ではない場合もあります。その場合は、他にどんな病気の可能性があるのでしょうか。

大きな原因としては、次のようなものが上げられます、

  • お腹にガスが大量に溜まった鼓腸(こちょう)
  • 腹膜炎などによってお腹に水が溜まった腹水
  • 腫瘍などによるしこり

が考えられます。

下腹部に張りがある場合、異常が考えられる臓器

下腹部に張りがある場合は、臓器としては子宮、卵巣、膀胱、大腸、腹壁の異常等が考えられます。
以下に、主なものをあげました。

便秘

便秘で大腸に便やガスが溜まると、下腹部に強い張りを感じることがありますが、特に便やガスが詰まりやすい左下腹部に強い張りがある場合が多くなっています。

治療法としては、便秘薬を服用したり、水分を摂ったり、お腹をマッサージしたり温めたりすると効果的です。

生理前の症状(月経前症候群:PMS)

月経が始まる3~10日前になると、下腹部の張りなど様々な不快症状がでてきます。

月経が始まると同時に症状はなくなります。

下腹部の張りや違和感の他に、頭痛・腰痛、むくみ・乳房の張り、便秘・下痢、イライラ感といった症状が出てきて、その原因は、黄体ホルモンの不足や卵胞ホルモンの過剰などのホルモンバランスのアンバランスから起こるとされています。

症状が軽い場合であれば、多くの女性が経験するものであり、趣味に熱中したり、散歩や軽い体操などで気分転換をはかりリラックスすると良いでしょう。
しかし、症状が重く、気になって日常生活にも影響が出てくるようであれば、医療機関を受診するようにします。

精神的症状に対して、抗うつ薬や抗不安薬が処方されたりします。

腸閉塞(イレウス)

腸閉塞は、腸管がふさがって食べ物やガスが通過できなくなった状態で、腸がねじれたりします。

腸閉塞は大きく分けると、ただ腸内に詰まりが起きているだけの腸閉塞と、締め付けが起きてしまって手術が必要な絞扼性イレウスとがあります。

腸閉塞は開腹手術後に起こる癒着で腸が圧迫されて詰まる場合が多くみられますが、高齢者では便秘傾向で硬くなった便自体が腸閉塞の原因になることもあります。

手術が必要な絞扼性イレウス以外の腸閉塞の治療は、飲食を中止して胃腸を休めます。

卵巣腫瘍

卵巣腫瘍は、卵巣に腫れが生じた状態のもので、良性のものから悪性のものまであります。

卵巣腫瘍ができると、症状として下腹部が張ったり、下腹部鈍痛があったりします。また性器出血や頻尿などが起こったりもします。

原因はよくわかっていませんが、卵巣内のの細胞が何らかの原因によって変化するためと考えられています。
治療は開腹手術又は腹腔鏡手術により腫瘍を摘出することになります。

膀胱炎

膀胱炎は、細菌が大腸から膀胱内に侵入して炎症を起こす細菌感染症で、20代の女性に多くみられます。

症状としては、下腹部の違和感の他に、排尿痛や頻尿といった症状が現れます。場合によっては血尿が出る場合もあります。
原因は細菌性のものなので、治療は抗菌薬を内服すると症状が治まります。

まとめ

下腹部の張り・違和感には、便秘や腸閉塞などにより便やガスが溜まったもの、腫瘍などでしこりができたもの、腹水が溜まったものがあります。

また妊婦の場合は、妊娠後期に子宮の筋肉が張りやすくなるため、下腹部の張りが出ることがあり、30分以上張りが続いたり、痛みや出血を伴う場合は受診するようにします。
生理前の症状であったり、便秘のように放っておいても大丈夫な場合も多いのですが、腸閉塞や卵巣腫瘍といったような場合もあります。

張りが続いてお腹が硬かったり、激しい痛みを伴う場合は、迷わず受診するようにしましょう。

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