美容の方法として、顔の表情筋などをマッサージするエステティックサロンや化粧品メーカーなどがありますが、このマッサージは、やり方によってはかえって顔のシワを増やしてしまうことになりかねません。
表情筋マッサージで増えるシワ
なぜ顔の表情筋をマッサージするとシワが増える原因になりかねないのでしょうか。
顔の中でシワができやすい部分を考えてみると、額や眉間、目尻などになるかと思います。
これらに共通するのは、よく動く部分になります。
額や眉間はシワを寄せたりすることでシワができやすくなりますし、目尻のシワはもともと目の周りは普段から目をつぶったりして動くことに加え、目を細めたりすることでも動きます。
したがって、これと同じで、顔の表情筋をマッサージによって無理に動かしたりすると、そこにシワができやすくなるのです。
マッサージにより、硬くなった表情筋をマッサージするのであれば、鍛えるというのではなく、やさしくほぐすというイメージで、やさしくソフトに行うことが大切です。
例えば、目元をマッサージするのであれば、頭と目頭の間にある凹みに指をあて、骨を持ち上げるように下から軽く押し、3回深呼吸して指を離すことを5回繰り返すと良いでしょう。
力加減は気持ちいいと感じるぐらいで、やさしく押すだけの感じで、マッサージだからといって、ぐりぐり回したりしないようにします。
肌を刺激しない洗顔
洗顔はスキンケアの基本で、肌にたまった古い皮脂をきれいに洗い流します。
古い皮脂をそのままにしておくと、紫外線などによって酸化され、過酸化脂質ができて、それが肌老化につながります。
洗顔するときは、もちろん手で肌を強くこすったり、洗顔後にフェイスタオルで顔をごしごしと拭いたりするのはNGです。
表情筋をマッサージするのと同じで、肌のストレスになりシワの原因になります。
刺激が少ない洗顔法は、体温に近い36~38℃のぬるま湯を両手にとり、パシャパシャと顔全体にまんべんなくかけて予備洗いをします。
次に洗顔料を十分に泡立てて、ふわふわの泡をつくってから、この泡を両手にたっぷりとり、手のひらで直接肌に触ることなく、泡で顔全体をよく洗っていきます。
じっくり洗顔したら、再びぬるま湯を両手にとって、パシャパシャと顔にかけて洗顔料をしっかりと落とします。
洗顔料が残っていると、それが肌を刺激して肌トラブルの原因になりますので、すすぎにはじっくりと時間をかけます。

洗顔後もしっかりケア
洗顔が終わったら、肌の上からタオルでやさしく押さえ、水気を完全に拭き取ります。
このときけっしてゴシゴシとこすらないことが重要です。
また水気が残っていると、その水分が乾燥する時に、肌の潤いまで一緒に奪ってしまいます。
最後に、しっかりと化粧水や乳液やクリームなどと浸かって、きちんと保湿します。