ハーブを利用するには、いろいろと基剤が必要になってきます。
基剤は、ハーブをハーブティーとして楽しむのか、アロマを楽しむのか、軟膏みたいにして使うのかによっても違ってきます。
ハーブティーを作るなら水
ハーブティーとしてハーブを使うのであれば、言わずもがな水が必要になってきます。
ハーブを利用する際の水は、くみたての水道水でOKですが、もし水道水の質が悪い場合は、浄水器を通すと良いでしょう。
またミネラルウォーターなどの市販の水を利用する場合には、軟質のミネラルウォーターを使うようにします。
くみたての水の理由ですが、くみおきの水や、沸かし直した水は酸素が抜けてしまっているので、ハーブティーを楽しむにはオススメしません。
また市販の硬水のミネラルウォーターは、ミネラル分が多いためハーブの成分の妨げられたり、水の微量成分とハーブの成分が反応して沈殿ができたりする場合もあるので、硬水は避けたほうが良いです。
ハーブティーに蜂蜜などを入れることでハーブハニーティーが美味しくなりますが、穏やかな抗菌作用も期待できます。
軟膏やマッサージオイルなら植物油
ハーブを軟膏やマッサージオイルとして利用するのであれば、天然の状態で抽出した植物油がオススメです。
植物油が皮膚を多い、徐々に浸透していきます。
ただし、植物油は酸化もしやすいため、冷暗所で保存し、開封したら3~6カ月以内に使用するようにしてください。
賢いハーブの利用法
ハーブを賢く利用するには、いろいろな裏技があります。
ハーツティーなどを作る場合に、ティーパックみたいになっていて、そのままお湯が入った茶碗の中にいれて、数回上下にゆするだけで、すぐにハーブティーができるようなものもあります。
もし、自分で最初から作る場合は、使用する直前にハーブを細かくするのがオススメです。
細かく切ることにより表面積が増加して効率よく成分お抽出することができます。
しかし、最初から細かくしてしまうと、酸化が進んでしまうことから、ハーブを細かくカットする場合は、使用(浸水)する直前に行うと良いでしょう。
温浸剤の場合は、お湯の温度も成分面を考えると重要になってきます。
お湯の温度が異なってくると、そこで抽出されてくる成分が厳密には違ってきてしまいます。
ハーブを煎じる時間もハーブの種類によって当然変わってきます。
一般的には、ハーブは花や葉などのやわらかい部分が利用されることが多く、こうした場合は、3~5分熱湯に浸しているだけで、十分な成分が抽出されます。
もし、根や茎といった硬い部分を利用する場合は、成分が抽出されるのに時間がかかるため、10分以上熱湯に浸すか、あらかじめ10~20分水に浸しておいて抽出されやすい状態にするなどの方法がとられることもあります。
また鍋やティーポットは必ずフタをするようにするのがオススメです。
ハーブ、特にアロマとして使う場合には揮発性成分が多く、フタを開けたままにしてしまうとそれらの成分が逃げてしまいます。