ベースメイクの主役といえば、何といってもファンデーションで、ファンデーションはいわば肌の演出家とも言えます。
ファンデーションの役割
肌は、その人の印象を決める重要なもので、美容面からいうとメイクの方向性を決める土台ともなるべきアイテムで、まさにベースメイクの主役になります。
ツヤなのかマットなのか
ファンデーションは、パウダリーのものと、リキッドやクリームなどがあります。
一般的に言われているのが、知的え落着きがありふんわりとした上品さが演出できるマット肌に仕上げたい場合はパウダリーのものを、さわやかで輝きがあり若々しく健康的でハリがある肌を演出したい場合は、ツヤ肌をつくるリキッドタイプのものということですが、近年は化粧品技術もいろいろ進歩し、パウダリーのファンデーションでもみずみずしいものがでてきたり、リキッドのものでもマット感が演出できるようになっていたりします。
ファンデーションを選ぶさいには、感触や使用感といったテクスチャーを選ぶ前に、質感のイメージも大切になってきます。
ファンデーションの中身
ファンデーションには、粉体や顔料が配合されていて、粉体が肌印象に大きくかかわっていて、輝きや柔肌感などは、粉体の配合量で異なってきます。
最近では、さまざまな粉体を複合化してソフトフォーカス効果を強めたり、毛穴をカバーしたりと、ファンデーションの粉体技術は年々向上しています。
ファンデーションのベースとなっているのが、ツヤ出しの効果がある板状粉体と、マット演出の球状粉体です。
板状粉体は、肌にあたる光を板状の面で強く跳ね返すため、反射板のように働きます。
したがって板状粉体の量が多いと、ツヤがあり輝きのある若々しい肌が演出できます。
一方、球状粉体は、肌に当たる光をさまざまな方向に反射することができます。
つまり光を拡散反射させるため、すべすべでやわらかそうな質感が演出できるとともに、肌の凹凸をぼかす効果もあります。
ファンデーションのテクスチャーは、粉体と保湿剤などの水分、油分のうるおい成分などの量によって変わってきます。
パウダータイプのものは、粉体9に対してうるおい成分が1で、皮脂や汗などを吸う力が強く、皮脂が多い肌ほどきれいになります。
リキッドタイプのものは、粉体3に対してうるおい成分が7で、水分と油分がバランスよく混ざった乳化タイプのテクスチャーになります。
クリームタイプのものは、粉体2に対してうるおい成分が8となっていて、深い保湿性を備えカバー力が高めになっています。
クリームコンパクトタイプのものは、粉体5、うるおい成分5となっていて、粉量とうるおい量ともにリキッドタイプとパウダリーの中間と家、かためのテクスチャーになっています。