二の腕にボツボツができていて気になっている人はいないでしょうか。
二の腕のぼつぼつは、見た目は普通の肌色から薄い赤又は茶褐色で、触るとザラザラとしていて、サメの皮のような感じであることからサメ肌と言われることもあります。
二の腕から肩、背中、臀部、大腿にも見られることがあります。
二の腕のボツボツの正体とは
二の腕にボツボツができていたら、それは毛孔性苔癬(毛孔性角化症)の可能性があります。
毛孔性苔癬は、ニキビと同じように毛穴に古い角質がたまることにより起こります。10代の30~40%に見られるともいわれ、思春期に発症する人が多く、30代になると自然に治っていくという傾向が見られます。
しかし、中には肌への刺激がきっかけとなって悪化していくケースがあります。
自覚症状はほとんどありませんが、まれにかゆみがあることもあります。
ニキビとは違い、皮脂が少ない部位にでき赤くはれるようなことはありません。
このボツボツは、二の腕にできやすく、肩、背中、臀部、大腿にもできたりしますが、体の側面にできやすいのは、人間が四足歩行だったころに刺激を受けやすい部分だったからではないかということも言われています。
二の腕のボツボツと紫外線の関係
二の腕のボツボツ、つまり毛孔性苔癬(毛孔性角化症)は、紫外線によって悪化します。
毛孔性苔癬は、ムダ毛処理で電気シェーバーやカミソリを使った際に正し剃り方をしなかったため角質を落としてしまうことが一因ともなっています。
角質が落ちてしまったため、肌を守ろうと角質は厚くなっていきます、角質が厚くなると、毛穴が塞がれてしまい、毛孔性苔癬(ボツボツ)ができる原因になってしまいます。
紫外線やタオルなどで体をゴシゴシこすると、肌が刺激され、角質が落ちる原因となるため、間違ったムダ毛処理と同様、肌は角質を守るとして厚くなり、毛穴を塞ぎ、毛孔性苔癬ができやすくなってしまうのです。
二の腕のボツボツを防ぐ対策
できる原因がわかったのであれば、なるべくその原因を作らないようにしてあげることが大切です。
タオルで体をゴシゴシこすったり、やたらめったらに紫外線を浴びるようなことは避けたほうが良いでしょう。
ムダ毛処理も正しい方法で行い、肌はやさしく洗い、しっかりと保湿をしておくことも大切です。
二の腕のボツボツ、毛孔性苔癬の治療
毛孔性苔癬の治療には、二の腕の角質を柔らかくして除去する効果があるサリチル酸や尿素配合のクリームがよく使われます。
皮膚科を受診して処方されたりしますが、市販薬でもサリチル酸や尿素配合のクリームはあります。
また、二の腕のぶつぶつは乾燥によって悪化することが多いため、保湿効果のあるクリームなども使うと良いでしょう。
その他には、美容皮膚科や美容クリニックでケミカルピーリングを行い、皮膚にグリコール酸や乳酸などの酸性の薬剤を塗って角質を除去していく方法があります。
さらに、フラクショナルレーザーといって、肌にレーザーを当てて、目に見えないほどの小さな傷を作り肌本来の再生能力を促すことで治療していく方法もあります。
二の腕の毛穴に固く詰まった角質を極細の針がついたスタンプを使って削る取ることで、肌の治癒能力を高め新しい肌を作りだしていくダーマスタンプという治療法もあります。
美容皮膚科でケミカルピーリング、フラクショナルレーザ―、ダーマスタンプといった治療を行った後は、肌がとても敏感な状態になっていますので、肌を過度に刺激しないように注意することが大切です。