化粧品に使われる色素 | 美容トピックス

化粧品に使われる色素は、皮膚表面に塗って美化したり魅力を増したり、容貌のイメージアップをするために使われるものもあれば、色彩心理学に基づく商品のイメージアップとして化粧品に使われるものもあります。

法律により定められている色素

化粧品に用いる色素にはルールがあって、安全面のこともあり、とくにタール色素においては、医薬品などと同じく厚生労働省により使用できるものが『法定色素』として「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」によって定められています。

『法定色素』は、「すべての医薬品、医薬部外品、化粧品に使用できるもの」、「外用医薬品、外用医薬部外品、化粧品に使用できるもの」、「粘膜に使用されることがない外用医薬品、外用医薬部外品、化粧品に使用できるもの」に分けることができます。

「すべての医薬品、医薬部外品、化粧品に使用できるもの」には、アマランス(赤色2号)、エリスロシン(赤色3号)、ニューコクシン(赤色102号)、フロキシンB(赤色104号)、ローズベンガル(赤色105号)、アシッドレッド(赤色106号)、タートラジン(黄色4号)、サンセットイエロー(黄色5号)、ファストグリーン(緑色3号)、ブリリアントブルー(青色2号)、インジゴカルミン(青色2号)があります。

水又は溶剤に溶けて、染着の機能を持っているものを染料(Dye)、水又は溶剤に不溶のものを顔料(Pigment)、染料と金属とのラジカルな結合のみでなく、基剤に吸着・沈殿・子運剛などによって不溶性にしてものがレーキ(Lake)と呼ばれています。

レーキは不溶化したもので、口紅や頬紅、ネイルエナメルなどに用いられます。

天然色素

化粧品には、タール色素の他にも動植物や微生物由来の天然色素(Natura coors)が用いられ、タール色素のような合成色素に比べて着色力や耐光性、耐薬品性に劣り、自然由来なので原料供給の問題もありますが、安全性の面などで見直されています。

天然色素の主なものとしては、カロチノイド系、フラボノイド系、フラビン系、キノン系、ポルフィリン系、ジケトン系、ベタシアニジン系などに分類することができます。

カロチノイド系の色素は、ニンジン・トマト・ベニザケ・エビ・カニなどに存在している黄~橙赤色の色素で、βカロチン、リコピンなどがあります。

フラボノイド系の色素は、ブドウの皮、ベニバナ、ハイビスカス色素などに存在する黄~赤紫色の色素になります。

無機顔料

鉱物顔料とも言われる無機顔料は、天然に産する鉱物、酸化鉄などを主成分とする赤土・黄土・緑土などが使われていましたが、品質の安定の問題もあり、合成品が多くなっています。

無機顔料に属するものとしては、マイカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、ベンガラ、二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母チタンなどがあげられます。

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