世の中には、調香師(Perfumer)と呼ばれる人たちがいて、香りを創る調香を行っています。
パフューマー
調香師(パフューマー)は、香りの基となる香料原料を使って、イメージに合わせた香りを創っていくのですが、一般的にはすでに調香された汎用性のある調合香料なども使われ、シンプルな香りでも10~30種類、煩雑で洗練された香りでは、50~100種類、場合によっては500種の香料原料を目的に合わせて使用していきます。
香料は揮発度に合わせて調和よく組み合わされていきます。
香りの第一印象を与えるトップバッターは、トップノートで、揮発性が高く、におい紙につけて2時間以内になくなり後ににおいが残りません。
一般的には嗜好性が高く、フレッシュなものが求められます。
トップノートが過ぎると中程度の揮発性をもったミドルノートの出番で、香りの特徴を表す重要なパーツになります。
ミドルノートは、におい紙につけて2~6時間においが持続します。
最後はラスティングノートで、揮発性が低くて保留性に富んだものになり、におい紙につけて6時間以上持続する香りになります。
調香師は、まずは香料原料の揮発性や強さ、拡散性などの特徴を頭に入れてにおいを記憶していきます。
それができたら重要なフローラルベースやウッディベースなど、においのタイプ別に香料を2~3種組み合わせてその調和を調べていきます。
においの好み
ニオイの好みは、主観と言ってしまえばそれまでなのですが、性別や年齢、経験や人種などによっても好みは異なってきます。
日本人は、男性も女性も、フローラルな香りや柑橘系の香りをおk飲む傾向にあり、8~15歳ぐらいはフルーティノート、15歳からはミントやシトラス、20代前半の若い女性は軽いフローラルやフローラルグリーンの香り、20代後半の女性は華やかなフローラルアルデヒドやグリーンフローラルの香りを好む傾向があります。
日本人男性は、欧米と比較すると一般にシトラスやフローラルの香りを好む傾向があります。
化粧品のアイテムによっても好まれる香りが分かれていて、化粧水やクリーム類にジャスミンやローズ、メーキャップアイテムにはパウダリーな甘さをもった香りやフローラル系の香りが人気があります。
香りの強さも大切
香りはその強さによって、受ける印象がだいぶ変わってくるので、香りの強さというのも重要なポイントになってきますし、その好みは男性と女性によっても違います。
最近では、比較的弱い香りが人気があり、同じ香りでも強すぎると嫌われたりする傾向があります。