夏は日焼けが気になるシーズン。
特に海や山に出かけると、日焼けのリスクが高まります。
日焼け対策にはいろいろな方法がありますが、その選択には悩むところです。
日焼け対策にラッシュガードという選択肢
海へ行きなれたサーファーなどは、『ラッシュガード』というマリンスポーツをする時の摩擦や日焼けから肌を守るためのウェアがあるので、それを着る人もいます。
『ラッシュガード』は、ウエットスーツのゴム素材から肌を保護したり、体温の低下を防いだりする目的で、サーフィンなどのマリンスポーツ用のアンダーウェアとして開発されました。
しかし、最近ではファッション性にも力が入れられ、日焼け対策として水着の上から着用してもおかしくないものや、ラッシュガード単体でも使用できるものも開発されてきています。
近年では、海のレジャーだけに限らず、プールはもちろん、登山などのアウトドアや、ランニングやサイクリングといったスポーツの際にも着る人が増えてきています。
ラッシュガードを日焼け対策として利用する場合は、購入するときに『UVカット率』のチェックはポイントになります。
素材や色によってもUVカット率は変わってきますので要注意です。
また、首や手足など、肌の露出がしやすい部分についても、ラッシュガードを着用することで日焼けのリスクを減らすことができます。
ラッシュガードじゃはずかしい
夏の海、ラッシュガードを着慣れていない人にとっては、水着の上にラッシュガードなんか着たくないという人もいるかと思います。
そのような場合、日焼けを防ぐにはどうしたら良いかというと、ひたすら日焼け止めを塗るしかないでしょう。
どのぐらい塗るのかというと、2時間おきに、全身にたっぷりと塗ります。
つまり、通常の1本100mLぐらいの市販の日焼け止め乳液などであれば、1~2日で1本使いきるぐらいの量を塗ります。
SPF値が高い日焼け止めでも2時間おきに
紫外線を防ぐということで、SPF値が高い日y明け止めを使っている人も多いと思いますが、それでも頻繁に塗り直す必要があるのです。
なぜならば、SPF値が高い日焼け止めは、紫外線吸収剤が使われている場合が多くなっています。
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収すると効果が下がってくることがあります。
喩えるならば、スポンジに水を吸わすのと同じ原理です。
スポンジは最初水をよく吸ってくれますが、スポンジの中が水でいっぱにになってしまうと、水の吸収力が下がってしまいます。これと同じなのです。
特に日差しの強い夏の海などでは、どんどん紫外線を吸収して効力を失ってしまうことが考えられるので、2時間おきには塗り直さないといけません。
2種類ある紫外線防止剤
紫外線防止剤には、大きくわけて2つの種類があります。
紫外線散乱剤と紫外線吸収剤です。
製品の中には、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の両方を使っている製品もあります。
紫外線散乱剤は、紫外線を跳ね返す成分が配合されていて、肌の上に膜を貼り、いわゆる鏡のような感じで紫外線を反射させることで、日焼けを防ぎます。
成分としては、タルク、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムといった成分があります。
物理的に紫外線を反射させるものなので、肌に対する負担が少なく、敏感肌の人や子供にも使いやすいというメリットがあります。
紫外線吸収剤は、肌の上で紫外線を吸収し、熱など別のエネルギーに換えて放散する成分で、オキシベンゾン、サリチル酸2オクチル、パルソールA、パラメトキシケイ皮酸2-オクチルなどの成分があります。
濃度を高くすることで、SPF値が高い日焼け止めになりますが、肌の上で紫外線を吸収しながら化学変化が起きるので、肌に負担がかかります。
また時間とともに紫外線吸収効果が落ちてきますので、まめに塗り直しが必要です。