睡眠不足をしていると太りやすくなると言われますが、本当にそうなのでしょうか。
実は、睡眠不足によって太りやすくなるにはちゃんとした理由があります。
睡眠不足をしていると甘いものが食べたくなる
人間は、夜中の2時ごろが一番食べると太りやすい時間だと言われています。
睡眠不足をしていると、ついつい夜食に手が伸びてしまい食べてしまうから太ってしまうと思っている人がいると思いますが、それならば夜食を食べなければいいと思うかもしれません。
夜更かしをして、ついつい余計なものまで食べてしまうから、オーバーカロリーにあって太りやすくなってしまうというのは事実ですが、それではなぜ、ついつい余計なものまで食べてしまうのでしょうか。
サンディエゴ大学の行った研究によると、短時間睡眠の女性は、BMI値が高いということがわかり、夜更かしをすることで余計なものまでついつい食べてしまう傾向があるということがわかっています。
結局、太りやすい夜中に、余計なものを食べてしまう食習慣が積み重なって肥満につながっていってしまいます。
なぜ夜寝ないとついつい食べてしまうのか
それでは、なぜ夜寝ないとつい余計なものまで食べてしまうのでしょうか。
単なる手持無沙汰で食べてしまうのだろうと思う人もいるかもしれませんが、これには人間の生理がからんでいます。
人間には、食欲に関連した『レプチン』と『グレリン』というホルモンがあります。
『レプチン』は食欲を抑制するホルモンで、『グレリン』は食欲を増進させるホルモンなのですが、睡眠不足をしていると、レプチンの分泌量が減少して、グレリンの量が増えてきて、それにより食欲が増進して肥満につながってしまうと言われています。
グレリンの量が増え、レプチンの分泌量が減ることで、食欲が増して、ついつい夜中に糖分などを摂りすぎてしまい、さらにそれが睡眠ホルモンとも言われるメラトニンの分泌を遅らせてしまうため、さらに睡眠不足におちいりやすkすなってしまいます。
さらに、慢性的に睡眠不足をしていると、日中に眠くなったり、集中力が低下し、意欲の低下につながり、活動量が減ってしまうため、間接的にもそれが太る原因につながってしまいます。
寝すぎも逆効果
短時間睡眠だと太りやすいんだったら、たっぷり何時間でも睡眠をとればとるほど太りにくくなるのかといえば、そうでもありません。
サンディエゴ大学の研究では、睡眠時間が3時間未満のショートスリーパーの人のBMIが最も高い数値を示していて、睡眠時間が7~8時間の人のBMI値が低くなっていました。
一方で、10時間以上寝る人も、BMI値が標準以上になっていて、太りやすいという結果になっています。
睡眠時間は、短すぎても長すぎても、太りやすくなってしまうのです。