睫毛の育毛には、いくつかの成分が使用されています。
その中でも、緑内障の薬としてしられているビマトプロストは、睫毛を伸ばす効果のある成分として、病因やクリニックで使われています。
しかし、いろいろと問題があります。
ビマトプロスト
ビマトプロストは、眼圧を下げる働きがある緑内障の治療薬として知られています。
プラスたグランジンに似た構造をしていて、プロスタマイド受容体に作用して、眼の房水排出を促進することによって眼圧を下げる働きがあります。
この緑内障治療薬には、副反応として睫毛が太く長く濃くなるという作用があります。
この作用を利用して、睫毛の貧毛症の症状を改善するために病院やクリニックなどで使われることもあります。
その他の副作用としては、メラニンの生成促進効果があるために、色素沈着があります。
また、使用している間しか効果がないため、使用をやめると元の状態にもどってしまいます。
ビマトプロストと同じくプロスタグランジン類似体には、エチルタフルプロスタミドやイソプロピルクロプロステネートなどがありますが、日本ではほとんど取り扱われていません。

キャピキシル、リデンシル
『キャピキシル』は、アカツメクサ花エキスとアセチルテトラペプチド-3の成分が組み合わさったものになっています。
アカツメクサ花エキスに含まれているビオカニンAという成分は、脱毛男性ホルモン(DHT)を生成する5αリダクターゼ還元酵素を強力に阻害する作用があり、脱毛を防ぎます。
アセチルテトラペプチド-3は強い細胞修復作用を持ち、衰退した睫毛の毛母細胞の復元を府流し、発毛作用を発揮します。
『リデンシル』はミノキシジルの2倍の効果があるとされていて、DHQHという成分が毛乳頭細胞を活性化する作用、EGCG2という成分が脱毛の原因となるサイトカインのIL-8の働きを抑えることで、睫毛の休止期を抑制することで、睫毛が伸びていく期間を長くしていきます。
その他の睫毛育毛成分
その他の睫毛育毛成分としては、ミノキシジルによく似た構造をもつ『ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド』があります。
この成分は、血行を促進することで睫毛の毛母細胞へ酸素や栄養が運ばれるのを助け、睫毛の成長を促します。
『ビオチノイルトリペプチドー1』は、ビオチンとトリペプチド-1を反応させた成分で、接着分子の合成や、毛球ケラチノサイトの増殖を促す働きがあることから、毛にハリやコシを与えます。
『プロヘアリンβ4』は、毛包幹細胞の成長分裂、分化、文かい過程に深く関わっているサイトカインであるチモシンβ4をより安全に使用できるように化学合成した成分になっています。