美容のためだと言って、きゅうりやレモンを顔に貼り付けたり、ハチミツを顔に塗ったりする人がいます。
また市販のクレンジング剤は肌に良くないからといって、食用のオリーブオイルやココナッツオイルをクレンジングの目的で使う人もいます。
食品だから肌に塗っても大丈夫は大間違い
食品なので食べても大丈夫。食べても大丈夫なものなら肌に塗ったって大丈夫という考えなのでしょうが大きな間違いです。
例えば、身近で簡単な例を出すと、トウガラシエキスやタバスコなどは、調味料として口にするものですが、これらを肌に塗るでしょうか?
もし塗ったら肌がヒリヒリして大変なことになります。食べられるから肌に塗っても大丈夫とはならないのはすぐにわかると思います。
重大な健康被害とまではいかなくても、肌が荒れたりする原因にもなってしまいますし、逆効果になることもあります。
最近話題のω-3オイルについて
最近、健康に良いということで話題になっているえごま油やアマニ油といったω-3オイルですが、これらの油は口にすることによって胃腸で消化され、分解されて体内に蓄積することで体の良い作用を発揮しますが、健康に良いオイルだからといって肌に塗るようなことはご法度です。
もともとω-3オイルというのは酸化しやすい油です。
顔になんか塗ろうものなら、肌の上で分解・酸化してしまい、肌の老化促進の原因にすらなってしまうのです。
化粧品に使われているオイルは、シリコーン油などが主に使われますが、これらのオイルは酸化しにくいという特徴があります。
わざわざ、酸化しやすいオイルを顔に塗るなんていう行為は、肌に対してどうぞ早く老化してくださいと言っているようなものです。
オーリブ油なら大丈夫?
オリーブ油なら、ω-3オイルよりも酸化に強く、加熱料理にも使うくらいだから大丈夫でしょ?
だいたいオリーブ油ってそもそも化粧品の成分としても使われてるし!
ましてや、バージンオイルだったらいいんじゃない?
同じオリーブ油でも目的によってグレードがある
オリーブ油がいけないわけじゃないですが、バージンオイルだからといって食品のオリーブ油を使うのは良くありません。
オリーブ油といっても、食品グレードのもの、化粧品グレードのもの、医薬品グレードのものがあるのです。
オリーブ油などの天然の油には、もともと不純物が含まれているのですが、その不純物は精製過程でとりのぞかれていきます。
食用グレードのものは、不純物の中には味覚物質もあったりするので、わざとそれらの不純物は取り除かなかったりします。
口から入れる分には胃腸で消化されていきますが、これが肌に塗ると肌を刺激する場合があります。
精製度が高い順にいうと、医薬品グレードのもの、化粧品グレードのもの、食品グレードのものになります。
つまり食品グレードのものが一番グレードが低く、不純物が多くなっているのです。
つまりその不純物の中に、食べる分には平気だが、肌に塗ると刺激になるようなものがある場合があるのです。
台所にある食用のオリーブ油などで代用するのではなく、きちんと化粧品グレードのオイルを使うべきなのです。