痩せ願望とダイエット行動のナゾ | 美容トピックス

ダイエットは、現代日本人にとっての永遠のテーマと言っても過言ではないでしょう。
ダイエットをしたという人の中には、1ヵ月で1kgペースといったように比較的穏やかなダイエット行動でダイエットをする人と、健康をも脅かしかねないようなたった1ヵ月で10kg近く落とすといった過激なダイエットをする人がいます。
どうしてこんなことが起こるのか、その背景には何が関与しているのだろうか。

若い女性に多い、過激なダイエット

過激なダイエットというと、拒食症を連想したりもしますが、最近若い女性の間で、間違ったダイエットによる摂食障害患者が増えています。
ある研究では、日本人の痩せ願望というのはすでに10歳ぐらい、つまり小学生のころから始まっていることがわかっています。

実際にいろいろな研究報告があり、それをまとめると、小学生から大学生までの若い女性で実際にダイエットをしたことがある人は50~90%に及んでいます。
いくつかの論文の集計なので、50~90%とかなりの幅をもった数値になっていますが、いずれにしろ、少なくとも過半数ということは言えるでしょう。

ダイエット行動とその背景にあるもの

18歳から22歳の大学生女子203人を対象に、ダイエット行動尺度、痩せ願望、ダイエットに対する自己効力感などと調査した研究があります。
調べた結果、約8割の学生が今よりも痩せたいと思っていて、約27%の学生は、現在実際にダイエットを実行していました。
実際に別の研究ではダイエット実行者が5割だったのでこの辺はばらつきがあるのかもしれません。

ゆっくり食べる、夕食後は何も食べない、腹八分目にするといったような穏やかなダイエットをした人は、専門的な情報や、ダイエットに対する効力感が影響していることがわかりました。

一方、過激なダイエットをした人は、家族の肥満、体型体重に関する嫌な体験、例えばデブだといって馬鹿にされたというような体験、それに過去のダイエット成功体験が影響していることがわかりました。

肥満でもないのに痩せ願望をもつ学生は多い

ダイエットを実行するか否かは、痩せ願望を有するか否か、また痩せ願望がどの程度強いかどうかに左右されるものと考えられるという結果がでています。
研究では平均BMI値が20.8±2.5という非肥満にもかかわらず、約8割の学生が「今より痩せたい」と痩せ願望訴えています。

傾向としては、年齢が若いほど痩せ願望が強く、友達の中にダイエットをしている人がいる場合よりも、家族の中にダイエットを行っている人がいる場合のほうが、痩せ願望が強くなっています。
不満としては、体重より体型に対する不満が痩せ願望に影響していました。

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