肌老化は、加齢とともに自然に起こってくる自然老化と、紫外線などによって起こる光老化があります。
そして、顔のシミやシワについては、約80%が光老化が原因となっていると言われています。
光老化と活性酸素
『光老化』は、紫外線、可視光、赤外線などの太陽光線を浴びることで皮膚にシミやシワ、たるみといった変化が出てくるものです。
つまり、肌老化を考える場合、加齢による自然老化は仕方ないとして、約80%を占める光老化について対策、つまり紫外線に対する対策をしっかりとする必要があります。
紫外線を浴び続けると、活性酸素が発生し、これにより皮膚がダメージを受け、活性酸素による酸化が起こりシミやシワになっていきます。
活性酸素により、酸化が起こるというとピンとこない人もいるかと思いますが、酸化とは要するに体が錆びてしまうようなことです。
紫外線で活性酸素が発生し、その酸化によって肌が錆び、肌老化が起こるのです。
私たち人間は、食べ物から糖質や脂質を取り込みますが、これに外気から取り込んだ酸素が反応してエネルギーを創り出し、生命を維持していますが、このときに活性酸素が発生します。
また紫外線を浴びても多量の活性酸素が発生します。
活性酸素を抑えるSOD
活性酸素は、酸化の原因になりますが、私たちが生命活動を維持していくためには必要なもので、活性酸素の産生をゼロにするなんていうことはできません。
しかし、体の中には、活性酸素を毒性の低い物質に変えて消去してくれるSOD(スーパーオキシディスムターゼ)という酵素があります。
実は、若いころはこのSOD(スーパーオキシディスムターゼ)が体に十分にあるので良いのですが、年齢とともにこのSODは減ってきてしまいます。
肌老化を防ぐオススメ食材
肌老化を防ぐ食材というと、やはり活性酸素による酸化を抑える食材、つまり抗酸化成分を含む食材がメインになります。
抗酸化成分としては、ビタミンC、β-カロチン、ビタミンE、ポリフェノール、フラボノイドがあります。
ビタミンCは、レモン・ミカン等の柑橘類、ブロッコリー、コマツナなどに多く含まれています。
β-カロチンは、ニンジン・カボチャ・ホウレンソウなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
ビタミンEは、アーモンド、イワシ、ホウレンソウ、カボチャなどに多く含まれています。
ポリフェノールは、ブルーベリー、ココア、緑茶、大豆、リンゴ、赤ワインなどに多く含まれています。
フラボノイドは、レタス、春菊、玉ねぎ、大豆、緑茶、柑橘類の果皮などに多く含まれていません。
それから、活性酸素を消すSOD(スーパーオキシディスムターゼ)は、タンパク質を材料として亜鉛や銅、マンガンなどの作用を借りて作られていきます。
そこで、亜鉛や銅、マンガンも摂取したいところです。
特に注意なのが、亜鉛で、亜鉛は不足しやすいのですが、牡蛎、玄米、ライ麦パン、全粒穀物、木の実などを摂取すると良いでしょう。