アトピーだからこそ良い汗をかいて美肌になろう | 美容トピックス

乾燥してくる冬には、肌のトラブルが起きやすくなります。
汗を正しくかくことは、弱い肌を強くして痒みをなくすことにもつながります。

良い汗と悪い汗

汗にもいろいろあります。

悪い汗

満員電車に長時間乗っていて、降りた後おでこをさわってみると、ジトッとしています。こういった汗は悪い汗になります。
会議のときに緊張してかく汗も、どちらかというとジトッとした感じで、感覚的にもあまり気持ちいいものではありません。
人によっては、こういった汗が原因で刺激となり肌が痒くなってしまう場合もあります。

これらの汗は、俗にいう冷や汗やあぶら汗と言われるもので、緊張して手に汗をにぎるというような感じで、精神的なストレスを受けた時に出てきます。
まさに不快な悪い汗になります。

良い汗

逆に、適度な運動・スポーツをした時、ジムなどで運動した時、さらにその後にサウナに入ったりして出てきた汗、入浴してリラックスした時にでてきた汗などは、さらっとしたさわやかな汗であることが多いと思います。こういった汗は良い汗になります。
運動・スポーツをしたり、入浴すると体温が上がってきます。そして血液などの循環がよくなり、こういった時に出てくる汗は、さらっとした良い汗になります。

同じ汗でも肌が痒くなる汗とならない汗がある

汗に対してアレルギーで、汗をかくと肌が痒くなるという人がいます。
でもこれは、汗によります。悪い汗をかいている時は肌が痒くなりますが、良い汗をかいているときは肌は痒くなりません。
なぜならば、悪い汗と良い汗はその組成が違うからです。

運動やスポーツ、入浴などででてきた汗は、pHが9以上の弱アルカリ性になっていて、洗浄能力に優れています。99%が水分で汗自体で痒くなるということはありません。

そして、汗が蒸発するときに肌の表面から熱を奪って体温を下げます。また汗の水分で肌にうるおいおw保ちます。さらに汗は皮脂と混じって皮脂膜となって細菌やアレルゲンから肌を守ってくれます。さらに肌表面の汚れも洗い流してくれます。

良い汗でもかきっぱなしはダメ

良い汗をかいたとしても、かきっぱなしではダメです。
サッとシャワーなどで流すことが重要です。
いくら良い汗といっても、汗自体で痒くなるということはないのですが、放置しているとそれが細菌の格好の栄養になってしまいます。

汗はアトピーを悪化させるのでは?

よく『汗をかくとアトピー性皮膚炎を悪化させてしまうのでは』という人がいます。
しかし、汗を十分にかかないとむしろ症状は悪化すると言われています。
実際に、アトピー性皮膚炎の患者は、健康な人に比べて発汗量が少ない傾向にあります。

しかし、汗をかかないと体温や皮膚の温度が上昇して、かえって炎症が悪化してしまう恐れがあるうえに、肌が乾燥しやすくなり細菌に感染しやすくなるリスクもあがります。

うっすら汗ばむぐらいの運動をして、新陳代謝を挙げるとともに、汗により自然と皮脂がつくられるようにすることで、肌が保護され、うるおい、そして気化熱によって熱を下げることもできるのです。

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