化粧品に配合できる成分には規制はないのか | 美容トピックス

美容に欠かせないのが化粧品ですが、化粧品についていろいろとわかっていないこと、誤解していることが多くあると思います。
その中に、医薬品と違って承認制じゃないので、基本化粧品には何でも配合できるのではということです。

化粧品は、何でも配合できるのか

もちろん、そんなことはありません。何でも配合できてしまうのであれば、体に有害なものまで全てOKになってしまいますよね。
体に有害というわけでなくても、例えば、医薬品成分などは配合できません。

ある程度は、配合できないもののルールはありますが、原則はメーカーの企業責任ということになっています。

化粧品に配合できる成分

化粧品のラベルやパッケージをみると、天然というような文字が書いてあったりします。
こうしてみると化粧品って何でも使えるのだろうかと思ってしまいますが、どうなのでしょうか。

確かに医薬品や医薬部外品は、製造するのに承認が必要になります。
承認申請して、行政がチェックをして合格しなければ承認が出ず製品化できません。
しかし、化粧品は原則届出制です。

化粧品の2つのリスト

化粧品を製品化するときに、やはり化粧品として使っていいもの、使ってはダメなもののリストというものが『化粧品基準』というもので決められています。

使ってはダメなものをリストにしたのがネガティブリスト、そして使っていいものを示したのがポジティブリストになります。

化粧品について配合できるかどうかは、2つのグループに分けて規定されています。

グループ1 :「防腐剤・紫外線吸収剤・タール色素」・・・・・・・・・ポジティブリストを適用

グループ2 :「防腐剤・紫外線吸収剤・タール色素」以外の成分・・・・ネガティブリストを適用

 

ポジティブリストとは

防腐剤・紫外線吸収剤・タール色素については、原則配合してはダメだけと、次の成分についてはいいですよということで、配合可能な成分がリスト化されています。
配合できる濃度や、使用法などが制限されていたりします。
ポジティブリストにない防腐剤・紫外線吸収剤・タール色素を化粧品に配合することはできません。

ネガティブリストとは

防腐剤・紫外線吸収剤・タール色素以外の成分については、原則何を配合してもいいですよ。でも次の成分はダメですよというように、配合不可の成分がリスト化されています。

このネガティブリストには、全面的に配合を禁止した成分と、配合濃度が制限された成分とがあります。

どんなものがネガティブリストにあがっているのかというと、主に過去にアレルギー症状を起こした成分が多く入っています。
毒性がありどの化粧品にも使ってはならない成分として、ホルマリンやクロロホルム等があります。全ての化粧品について使用制限がもうけられている成分としては、トウガラシチンキなどがあります。
医薬品成分は、原則として禁止になっています。

つまり、防腐剤・紫外線吸収剤・タール色素については、ポジティブリストのもの以外は配合できないことになっていますが、防腐剤・紫外線吸収剤・タール色素以外のものについては、ネガティブリストに載っているもの以外では、ルール的には何を入れても良いということになります。
あとは、化粧品配合については企業責任のもとに配合しているということになります。

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