大問題となっているまぎらわしい同名の2つの美容外科団体 | 美容トピックス

日本には、美容分野においてなんと同名の2つの団体が存在します。
まさか、同名で違う団体が存在するわけないでしょ?と思うかもしれませんが、存在しているんです。

日本に2つ存在する日本美容外科学会

インターネットで、 『日本美容外科学会』と入れて検索をしてみてください。
日本美容外科学会(JSAPS)[https://www.jsaps.com/]と日本美容外科学会(JSAS)[http://www.jsas.or.jp/]がヒットします。

えっ!? まさか、名前が同じなんだから、同一団体でしょ?と思う方もいると思いますが、全然別ものです。
英語名が違っていて、全くの別団体になります。
したがって、英語名まで確認しないと、間違ってしまいます。

日本美容外科学会(JSAPS:ジェイサップス)

日本美容外科学会(JSAPS)は、Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery となっていて、その略でJSAPS となっています。
こちらのほうは、Plastic(形成)という文字が入っていて、形成外科専門医の資格をもつ医師しか正会員になれない仕組みになっています。

所属できる条件が厳しくなっている医師団体になります。
医師免許を取得してから、義務研修があり、そののちに3~5年をかけて大学の医学部や医科大学で形成外科の研修をして『日本形成外科専門医』の資格をとった医師のみが正会員になれるようになっています。

この日本形成外科専門医になるためには、300症例の形成外科手術をしたという実績の一覧表が求められます。もちろん本人が直接形成外科手術をした症例です。
そしてその300症例の中で、20症例の図を伴う症例記録が必要になり、形成外科の一般知識についての筆記試験や、研修記録に関する口頭試問があります。
これらの試験にパスしてはじめて、『日本形成外科学会専門医』の資格を得ることができ、日本美容外科学会(JSAPS)の正会員となることができるのです。

日本美容外科学会(JSAS:ジェイサス)

日本美容外科学会(JSAS)は、Japan Society of Aesthetic Surgery となっていて、その略でJSAS となっています。
こちらのほうは、Plastic(形成)という文字が入っていません。

JSASは、医師免許さえもっていれば、義務研修の後に会員となることができます。
JSASにも一応『日本美容外科学会専門医』という資格がありますが、その資格は、5年以上美容外科臨床を研修した者となっていて、『日本形成外科学会専門医』に比べるとかなりハードルが低くなっています。

美容外科治療を行う医師は3種類

美容外科治療を行っている医師は3種類に分かれます。

1.JSAPSの会員医師
2.JSASの会員医師
3.どちらにも所属しない医師

美容形成外科の分野の経験・技術に限っていうと、一般的にはJSAPSに所属している医師が豊富ということが言えそうです。

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