体をキレイにするといったら、入浴です。
特に冬寒いときに温かいお風呂に入るのは、体もポカポカ温まり、リラックスできます。
保湿の目的で入れた入浴剤がかえって肌トラブルの原因に
お風呂というと、美肌を願って入浴剤を入れる人もいると思います。
しかし入浴剤の選択を間違えると、その成分が肌への負担となって、かえって入浴剤なんて入れないほうが良いといった事態にもなりかねません。
特に敏感肌やアトピー体質の人は要注意です。
敏感肌の人やアトピー体質の人が避けたい入浴剤
泡風呂などを作る入浴剤は注意が必要です。
成分欄を見て、「陰イオン界面活性剤」に該当する成分が配合されていたら、それが皮膚刺激の原因になってしまいますので、保湿どころかかえって肌荒れの原因にもなってしまいます。
泡風呂を作る入浴剤は、この「陰イオン界面活性剤」によって泡を発生させていることが多いので避けたほうが良いでしょう。
入浴剤は、化粧品と医薬部外品がありますが、医薬部外品になると『薬用』とうたうことができます。
しかし医薬部外品になるのは、それなりの有効成分を配合していなければなりません。
そこで医薬部外品(薬用入浴剤)とするために、塩化ナトリウムを高濃度で配合している製品があります、こういった製品は、高濃度の塩化ナトリウムがやはり肌への刺激になりますので、控えたほうが良いでしょう。
入浴剤は弱酸性のものがオススメ
肌にやさしい、敏感肌やアトピー体質の人にも刺激が少ない入浴剤はどういったものがいいのかというと、弱酸性のものがオススメです。
私たちの肌の表面のpHは弱酸性の状態のときがもっとも安定していて健康的な状態です。
つまり、入浴剤に関しても、肌表面が健康な状態のときのpHとほぼ同じ弱酸性のものが、皮膚刺激になりません。
肌に近い弱酸性のお風呂が健康な美肌を育ててくれるのです。
アルカリ性の温泉が肌に良いというのは間違い?
弱酸性のものがオススメというと、アルカリ性温泉で「美肌になれる」などと広告しているのはウソなのでしょうか。
アルカリ性温泉に入ると、アルカリ性のお湯が肌表面の古くなった角質を分解して柔軟にしてくれるため、肌表面がツルツルになります。
こうしたことから言うと、美肌になるというのは間違いではないのですが、敏感肌やアトピー体質の人は、ちょっとした肌刺激が肌トラブルになりかねません。
アルカリ性のお湯は、角質を溶かしますが、敏感肌やアトピー体質の人はそうした作用も肌刺激になってしまいますので、アルカリ性のお湯は敏感肌やアトピー体質の人にはオススメできません。
石けんのように一時的につけてすぐに洗い流してしまうものではなく、一定時間ずっとお湯に浸かっているわけですので、pHが肌に及ぼしてくる影響も考慮したほうが良いと言えます。