気をつけたい日本のオーガニック化粧品 | 美容トピックス

化粧品の中には、『オーガニック化粧品』をうたった製品があります。
オーガニックとはどういうものなのでしょうか。

オーガニックとは

オーガニック(organic)は、日本語に直訳すると「有機の」という意味になります。
ロングマン現代英英辞典で調べると次のようになっています。

organic

farming relating to farming or gardening methods of growing food without using artificial chemicals, or produced or grown by these methods
(人工化学物質を使用せずに栽培する農法や園芸に関する栽培、またはこれらの方法で生産または栽培したもの)

となっています。

つまり日本では、有機栽培、つまり化学肥料を使わずに遺伝子操作もせずにつくる農法によってつくられた植物をひとつでも使った製品について、『オーガニック』という言葉が使われています。

日本における化粧品のオーガニック表示の落とし穴

日本では有機野菜認定の基準というものがあり、過去2年間に農薬も化学肥料も未使用の土壌で栽培されたもの。化学合成農薬や化学肥料は未使用。遺伝子組み換え原料は未使用といった基準があり、農林水産省の有機JAS認定というものがあります。

しかしこれは「食品」に対する基準であって、「化粧品」のための基準ではなく、日本の「オーガニック化粧品」については、統一された明確な定義も基準もありません。

オーガニック野菜からも連想されるように、『オーガニック』というと体に優しいというイメージがありますが、日本の「オーガニック化粧品」については定義も基準もないため、植物エキスをわずか1種類配合しただけでオーガニック化粧品というようなものまであるので注意が必要です。

海外のオーガニック認定マーク、コスモス

ヨーロッパでは、2015年1月から化粧品のオーガニック認定としてオーガニックと自然化粧品の世界統一基準であるコスモス基準を決めています。

参考:http://www.ecocert.com/cosmos/

コスモスナチュラル認証

コスモスナチュラル認証は、使用されている全ての原料が精査されている自然由来の原料でなければならない。
ただし5つの保存料は使用できる。
また、オーガニック原料については使用しなければいけないという基準はない

コスモスオーガニック認証

水やミネラルを含む完成品の最低20%は有機原料である必要があります。
ただし、洗い流すものやパウダー類などについては10%でもよいケースがあります。
植物原料であるオイル・抽出物・バター等の95~100%は有機原料でなければならない。
さらに有機原料である必要がある植物オイルや花の抽出物といった特定原料が定められています。

最新情報をチェックしよう!