炭酸美容はどうやって肌に働くのか | 美容トピックス

炭酸というと、飲む炭酸水であるとか、コーラやファンタなどの炭酸飲料やビールなどを連想する人も多いと思います。
誰もが知ってのとおり、炭酸は、水中に二酸化炭素(炭酸ガス)が溶け込んだものです。
ところがこの炭酸は、飲料としてだけではなく、美容法やコスメにも『炭酸美容』などとして用いられるようになっています。

炭酸美容の効果とは

『炭酸美容』は文字通り、炭酸を美容・コスメに利用するというものですが、その利用法に関しては、炭酸による洗顔、炭酸風呂、炭酸パックなどがあります。
実際に、どういった効果があるのでしょうか。

まず炭酸というと、シュワシュワっと泡が出てきている(発泡している)状態を思い浮かべる人も多いかと思いますが、このシュワシュワとした発泡による物理的効果で皮膚の周りについた汚れが落ちると考えられます。
もちろん、こうした物理的効果はあるのでしょうが、炭酸の効果はこれだけではありません。

炭酸は、化学式 H2CO3 で表される弱酸性の化学物質で、分子量は62.03と小さく、そのため肌に浸透しやすい性質があります。

炭酸は肌に浸透していくと、表皮の下の毛細血管まで到達します。すると毛細血管の中に二酸化炭素が入っていくために、その部分での血中の二酸化炭素濃度が上昇します。

すると、二酸化炭素濃度が上昇してしまったため、酸素を取り込もうということになり、毛細血管が拡張して血液の流れが良くなります。つまり血行が良くなるのです。

そうなると当然、肌に酸素や栄養がいきわたりやすくなり、また老廃物も排出されやすくなることで、肌の新陳代謝も活発になります。

市販の炭酸水に手足を突っ込めばいいの?

なるほど、それじゃスーパーやコンビニ、ドラッグストアで売っている市販の炭酸水を買ってきて、その中に手や足を突っ込めば、手先足先の血行が良くなるのか?

極端な話、コーラやファンタ、ビールの中に指を突っ込めば、その指の血行が良くなるのかということになりますが、残念ながら市販の炭酸水や炭酸飲料のレベルでは炭酸ガスの濃度が足らないと言えるでしょう。

実際に医療現場で用いられている炭酸も、高濃度に溶け込んだ炭酸が利用されています。炭酸飲料のように、水に炭酸ガスを注入したレベルのものでは十分な血行促進効果はあまり望めないと思われます。

炭酸パックの美肌機能

炭酸を用いた化粧品の一つに、炭酸パックというものがあり、薬局やドラッグストアでも市販されていたりします。

炭酸パックは、パック剤になっていて、その中に炭酸が溶け込んでいます。シートタイプのものや、ジェルタイプのもの、液状タイプのものがあります。

これらの商品が狙っている効果は、炭酸ガスにより血行が促進され、肌のすみずみまで酸素や栄養が行き届けやすくなることで、また、老廃物の排出がスムーズに行われることになるといったところにあります。

肌にうるおいを与え、すこやかな肌を保つためのパックとして炭酸パックが使われるようになってきています。

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