日本的メソッドによる賢脳テク | 賢脳トピックス

日本的メソッドによる賢脳テク | 賢脳トピックス

秋の夜長、集中して読書にいそしむ人もいるこの時期ですが、少し変わった視点で、日本的な賢脳テク、つまり、日本的な風習を利用して脳を活性化する方法の提案をしてみようかと思います。

は、自分の内面をじっくりと見つめ直すには良い時期です。
一方、私たちの脳は、使い方次第で驚くほどの力を発揮することができます。


昔はもっと一つのことに集中できたのに、何か最近は、時間ばかりがどんどんと速く過ぎてしまい、いろいろなことに集中できず、時間だけがどんどんと過ぎてしまっていってるという感覚を持っている人もいるのではないでしょうか?


現代社会においては、スマホの通知に始まり、SNSなどの情報洪水、仕事や勉強のマルチタスク化が進み、集中力を奪う要素であふれかえっています。


そんな中で、いかに自分の「脳のパフォーマンス」を高め、情報を効果的に処理し、記憶を定着させるかが大切な時代になってきました。


そこで紹介したいのが、日本的メソッドを取り入れた「賢脳テクニック」です。


日本の古き良き文化、禅や書道、和のリズムなどには、古くから集中力や心の静けさを養う知恵が隠されているのです。


禅の「無」の時間で脳をリセット

「時は金なり」と馬車馬のように働いてきた人は特に、「何もしない時間」に罪悪感を覚えるという人が多いかもしれません。


しかし、脳科学的には「ぼーっとする時間」は非常に重要であると言われています。


日本の禅では、「坐禅」によって呼吸と姿勢を整え、雑念を手放すことに重きが置かれていますが、このいわゆる『無の境地』は、実は脳を休ませるどころか、創造性を高めるための下地をつくると言われています。


『マインドフルネス瞑想』という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、まさにこのマインドフルネス瞑想がそれで、「今この瞬間」に意識を集中させ、思考や感情を客観的に観察していきます。


『マインドフルネス瞑想』では、過去や未来の不安に捉われず、ストレス軽減や集中力向上、感情のコントロール、心身の健康維持などが期待できます。


現在世界的に注目されている『マインドフルネス瞑想』ですが、その源流は日本の禅にあるとされています。


ハーバード大学の研究によれば、1日10分の瞑想を継続することで、集中力や意思決定を司る部分である脳の前頭前野の厚みが増すという結果も出ています。
さらに、脳のDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)が整い、情報の整理や記憶の統合がスムーズになるともいわれているのです。


では、この禅に由来する『マインドフルネス瞑想』はどうやってやるのかということですが、実践は極めてシンプルです。


まず背筋を伸ばして座ります。
目を閉じ、呼吸に意識を向けていきます。


雑念が浮かんでも否定せず、「いま、息をしている」ことに戻ります。


わずか5分でも脳のリセット効果を感じられると思います。


ポイントは「完璧に無になることを目指さない」ことにあります。
日常の中に“余白”を持つことで、脳は本来の力を発揮します。


書の瞑想

昔のことを扱ったドラマなどをみていると、写経のシーンが出てきたりします。


実は、AI・デジタル時代にこそ、アナログの「書く行為」が注目されています。
その中でも、書道は日本文化が生んだ究極の“集中トレーニング”と言えます。


筆を持ち、墨の香りを感じながら一画一画に心を込めるという行為は、脳の運動野と前頭葉を同時に刺激し、文字を書くための手の動きと、形を思い描く視覚的イメージが連動することで、記憶の定着力が格段に高まると言われています。
ドラマのシーンでも、写経は夜、深々とした静かな空間で行われたりしますが、日本の書道は「静寂の中のリズム」を重んじます。


筆を置く瞬間、呼吸を止め、次の線を描くときに息を整える。この一連の動作が、呼吸瞑想と同じリラックス効果をもたらしていると言われています。


近年の研究では、手書きをすることで脳内の神経ネットワークが活性化し、タイピングよりも情報の理解と記憶保持が高まることが示されています。


一汁一菜の知恵

脳のパフォーマンスを最大限に引き出すには、何をどう食べるかも大きな鍵を握ります。


そこで参考になるのが、「一汁一菜」という日本的食の哲学です。
これは、ご飯・味噌汁・漬物というシンプルな構成は、現代の「情報過多」社会に対するアンチテーゼでもあります。


なぜ食も大事なのかというと、腸と脳は「腸脳相関」と呼ばれるほど密接に連動しており、腸が整うと自然と気分が落ち着き、集中力も持続しやすくなるからです。


味噌や発酵食品に含まれる乳酸菌は、腸内環境を整え、脳内のセロトニン分泌を促します。
さらに、ご飯に含まれるブドウ糖は脳の主要なエネルギー源になります。
さらにこれを急激に摂取せず、ゆっくり吸収していく和食スタイルは、血糖値の乱高下を防ぎ、集中力の持続に効果的と、非常に理にかなっているのです。


また、「何を食べるか」だけでなく、「どう食べるか」も重要で、静かに感謝の気持ちで食事をとる時間は、禅的マインドフルネスの一種でもあります。


現代人だと、食事の時間も惜しんで情報収集し、食事中にスマホを見るなんていうことをしていますが、食事中のスマホなどはやめ、五感を研ぎ澄ませるだけで、脳はリフレッシュされるのです。