午後イチの会議は眠くなる、春眠暁を覚えずなど、眠りに関してはいろいろなことが言われていますが、きちんとした理由があるのです。
なぜ午後イチの会議は眠いのか
会社で仕事をしていても、学校の授業があっても、ランチを食べたあとの午後イチは、非常に眠くなり、睡魔との戦いなんていう人もいます。
別に前の晩、徹夜したわけでもないのに、午後2時ごろになると眠くなると言う人は結構います。
よく午後イチの会議で2時ごろ眠くなってくると、頭がボーっとしてきて思考能力も落ちてきてしまいます。
ああ、お昼あんなに食べなけりゃよかったな・・・などと後悔してもあとの祭りです。
もちろん午後イチに眠くなるのは、昼食を食べすぎて、血液が消化管の方へ出動していて頭のほうまで回らないために眠くなるという部分はありますが、これだけが午後イチに眠くなる理由ではありません。
朝食だって夕食だってきちんと食べていても、昼食後のようには眠くなりません
これは、人間の本来持っているリズムなのです。昼間眠くなるのは、人間本来の自然な欲求なのです。
人間は夜眠くなりますが、もともともっているリズムとして午後イチに眠くなるのです。
午後イチで眠くなってもいいじゃないか、人間だもの
もちろん、会社があったり、学校があったり、家事があったりして、社会的な生活を営んでいると、昼間は起きていますが、社会的な時間の高速がない状態で数十日生活し、人間本来の生活パターンを調べてみると、昼寝をするというパターンを自然に繰り返すようになるそうです。
夜に1回本格的に眠り、昼食後にまた1回昼寝をするというのが人間本来の自然のパターンだそうです。
世界的にも昼寝の習慣がある国もありますし、園児は昼寝の時間があったりします。
こう考えると、強制的に社会的生活を営まざるをえないようにされている現代人は、それだけでもかなりの無理を強いられているともいえるのです。
相田みつをさん流に言うと、「午後イチで眠くなってもいいじゃないか、人間だもの」ということになるのかもしれません。
なぜ春眠暁を覚えずなのか
眠いといえば、春も眠い季節。
春になると、よくうたたねをしている人もいます。
冬から春になり、気候がいいのでついうとうとという感じですが、ある説によると、春眠いのは、冬眠から目覚めたために生じる反動だそうです。
ええ? だって人間は冬眠しないよね。クマとかヘビとかだったらわかるけど、人間は冬の間も起きたままじゃんと思うかもしれません。
実は人間も、クマやヘビのように冬眠こそしませんが、体は冬眠する態勢になっているのです。
冬は寒く、他の季節に比べて毛細血管は縮まっていて、エネルギーの消費を抑え、蓄えるようにしています。
そして春になるとその態勢が解除されるため、毛細血管が前回になる、エネルギーがどんどん供給・消費されるようになります。
すると体に負担がかかり、その疲労のため春先はうとうととしやすくなるのです。