カエデの血液型を見分ける | 健康トピックス

そもそも『血液型』とはどういうものかということですが、専門的に言うと、血液中の血球の持っている抗原の中で、識別可能な遺伝形式を分離したものです。

私たちが一般的に、A型、B型、O型、AB型といっている血液型は、赤血球の血液型で、ABO血液型と呼ばれているものになります。

これ以外にも、赤血球膜上には、いろいろな抗原が発現していて、18種類ものタイプがあるRh血液型や、9種類のパターンがあるMNS血液型などが知られています。

実は、赤血球膜上には、約400種類もの抗原が存在していて、それぞれに対応する抗体が反応するようになっていてい、反応することにより、凝集や溶血が引き起こされます。

血液型の簡単なおさらい

いろいろある血液型の中で、一般的に有名であるABO血液型では、赤血球膜上にA抗原があるものをA型、B抗原があるものをB型、A抗原とB抗原のどちらもあるものをAB型、A抗原もB抗原もないものをO型ということになります。

A型の血清中には抗B抗体、B型の血清中には抗A抗体、AB型の血清中には抗A抗体も抗B抗体も存在せず、O型の血清中には抗A抗体も抗B抗体も存在しています。

人種によってだいぶ違ってくる血液型

日本人の血液型の比率は、A型:O型:B型:AB型=4:3:2:1になっていますが、アメリカ黒人だと80%以上がA型、アメリカインディアンだと70%以上がO型、インド人はB型が40%以上と多くなっています。

動物でみてみると、カメ・ワニ・クジラはB型のみ、ナマズはA型のみ、ウサギ・モルモット・ヘビはA型とB型しかありません。

イヌ・ネコ・ウマ・ウシ・ラットは、O型とA型とB型がいます。

ニホンザルは、ヒツジと同じくO型とB型だけ、ブタはO型とA型だけになります。

人間と同じA型、B型、O型、AB型の4つの血液型があるのは、チンパンジー、オラウータンなどになります。

植物にも血液型がある

植物にも血液型があるなんていうと、首をかしげる人がいます。

植物には、人間などの動物と違って血液が流れていませんので、血液もないのに血液型とは何なんだろうということになります。

血液型は、血液に含まれている糖たんぱく質の種類によって決まりますが、植物の場合は、植物をすりおろした液で、糖たんぱく質を調べていきます。

植物の場合は、一つの種につき決まった血液型しか持たないのが特徴です。
ツバキ、サザンカ、ダイコン、ゴボウならばO型、バラ、ソバならばAB型といった感じです。

また、すべての植物が糖タンパク質を含んでいるわけではなく、植物全体の10%程度しかすぎません。

そのため全ての植物に血液型がある訳ではないのです。

ところが、カエデに関しては、血液型によって違った特徴がでてくるのです。

秋の紅葉で、葉が赤くなるのがO型、黄色くなるのがAB型です。

つまり、カエデは紅葉した葉の色をみれば、O型なのかAB型なのかわかってしまうのです。

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