お酒をお風呂に入れるというと、そんな飲んで美味しい酒をお風呂に入れちゃうなんてもったいないと思う人もいるでしょうし、酒を風呂になんかいれたら風呂の中で酔っぱらっちゃうんじゃないかと思う人もいるでしょう。
サケ風呂といっても普通と変わらない
『サケ風呂』などというと、温度設定はどうなのかとか、風呂の中のお湯の量はどうするのかと思う人もいると思いますが、難しく考えることはなく、普段入っている風呂と同じで、自分の好みの湯加減で問題ありません。
『サケ風呂』は、入る直前に紙パックの酒でいいので、これを5合(0.9L)、湯船に注いでかき混ぜるだけです。
それ以外は、特にしなくてはならないこととかはなく、普段どおり入浴すればOKで、体が温まったら湯船から出て体を洗い、洗ってからまた湯船につかって温まるといった入り方で問題はありません。
ただし、風呂からあがった後は、体をよく拭くようにし、特に毛がたくさん生えている頭、脇の下、陰部などはよく乾いたタオルで拭きとります。
体の毛が湿ったままの状態になっていると、そこから体が冷えてしまい、風邪をひいてしまうからです。
風呂と気
風呂に入ると、気持ちいいと感じたりしますが、これはもちろん清潔になったからという理由もありますが、お風呂に入ることで体の気の流れが活発になったことも影響しています。
体の気の流れが活発になると、心身ともに健康増進に繋がります。
逆に気の流れが滞ると、体の不調や病気や老化の原因にもなってしまいます。
風呂に入ると、湯の温度が体に伝わり体が温まることによって気の流れがスムーズになります。
また風呂の水圧によって、体が圧迫されることで、全身のツボが刺激をつけて、気の流れが良くなります。
酒には気血の流れを活発にする働きがあり、サケ風呂の場合、サケの気が体の芯まで作用することで気の流れが良くなります。
酒の良し悪し
酒は、百薬の長といわれるように、体に対してさまざまな働きがあります。
最初に酒を飲んだときは、意識を失いかけたり、吐きそうになったりしますが、しだいにだんだんと慣れてくると、心地よい酔いを味わえるようになりあす。
酒を飲むと、気血の流れが活発になりますが、度を超してしまうと胃腸や肝臓に負担をかけて、疲労感が残ったり、二日酔いになったりしてしまい、量に気をつけないと、酒の悪い面が出てきてしまいます。
しかし、サケ風呂に関して言うと、直接飲んでしまうわけではないので、酒の気血の流れを活発にするという良い面が利用できます。