ドジャースで二刀流として大活躍している大谷選手ですが、よく眠ることで有名です。
世界一流のパフォーマンスを支える睡眠
ロサンゼルス・エンゼルスからロサンゼルス・ドジャースへ移籍をし、猛者が数多くいる中でも、MVPを獲得したりホームラン王になったりと世界が注目する活躍をしている大谷翔平選手ですが、よく眠ることで有名です。
大谷選手は、日頃から「睡眠時間は基本的に10時間、最低でも8時間はとる」と言っています。
しかも「いつ寝るかの準備を数日前から計画的に行う」と公言しているように、睡眠にはかなり気を使っているようです。
大谷選手の大活躍を支えるのは良質な睡眠だといっても過言ではないのかもしれません。
大谷選手は日本にいた日本ハムファイターズの時代から、寝具メーカーである西川と睡眠コンディショニングサポート契約を結んで、3Dスキャンなどの測定により体格に合わせた寝具をカスタマイズしていると言われています。
愛用しているマットレスも、点で支える特殊立体クロススリット構造がボディーラインにしなやかにフィットするものを使用していて、弾力性に富んで寝がえりが打ちやすく、しっかりとした硬度もあるものを使っています。
睡眠時間10時間でパフォーマンスアップは実証されていた
大谷選手が1日10時間の睡眠にこだわっていますが、この1日10時間の睡眠で、スポーツのパフォーマンスが向上することが、スタンフォード大学のMahらの調査によって、2011年に実証されているのです。
スタンフォード大学の男子バスケットボール選手10人を対象にして、40日間、毎日10時間眠るように指示をして、実験が行われました。
学生は、言われたとおり、たとえ眠れなくてもベッドに入るというようなことで実験を行ったところ、いろいろなスポーツにおいてそのパフォーマンスの向上が見られました。
80m走では、16.2秒だったものが15.5秒と0.7秒記録が縮まりました。
フリースローの成功率も、10本中8本だったのが、10本中8.9本にアップしました。
さらにスリーポイントシュートの成功率も、15本中10本だったのが、15本中11.4本と、パーセンテージに換算すると9%以上もパフォーマンス向上が見られています。
アスリートと睡眠
アスリートは一般人に比べて、特に筋肉を多く使いますが、疲労した筋肉を回復させ、免疫力を向上し、脳を活性化して体の回復を促すためには、睡眠をしっかりとることは必要不可欠なのです。
大谷選手に限らず、多くの一流アスリートは睡眠時間をたっぷりとっていて、だいたい10時間がベースだと言われています。
ブレイディは9時間、フェデラーは12時間、毎日規則正しい生活をしてしっかりと睡眠時間をとっているようです。
運動で分解された筋肉は、睡眠をしっかりとることでしか回復できないのです。