ユネスコ無形文化遺産の『和食』が健康的と言われるワケ | 健康トピックス

よく『和食』は健康的だと言われます。

日本人は塩分を多くとるので、けして健康的とまでは言えないとする意見もありますが、『和食』は健康に良いというイメージを持った人が多くいるのも確かです。

和食の特徴

日本は南北に長い国土になっていて、さらに海あり山あり里ありと、表情豊かな自然が広がっていて、各地に根差した多用な食材があります。

そして地域地域に、その食材の味わいを活かした調理技術や調理道具が発達してきました。

そして日本の四季の移ろいや自然の美しさを表現するために、季節の花や葉を料理に飾りとしてつけたり、季節にあった調度品や器を利用したり、旬のものを使い季節感のある料理が提供されます。

そして、出汁をはじめとした自然の旨味を利用して、動物性油脂の少ない食生活を実現しています。
また和食は正月などの年中行事とも密接な関わりがあり、食の時間を共にすることで家族や地域の絆を深めていく役割も果たしてきました。

このような魅力が評価され、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

和食スタイルは健康的

和食は、ごはん(お米)が主食になりますが、この米はいろいろなおかずと相性がよく、米といろいろなおかずを組み合わせるのが和食の特徴になっています。

お米は塩分ゼロですし、どんなおかずともよく合い、多用な食品バランスを取りやすくなっています。

和食の代表的なスタイルといえば、ごはんに、一汁三菜と言われていますが、この組み合わせがバランスがよい栄養の摂取にもつながっているのです。

そして、日本は温暖な気候であるため、お米はもちろん、野菜やきのこなどが採れ、さらに海にも囲まれているので魚介類や海藻などの海産物にも恵まれていて、さらに四季折々の野菜や旬の魚を楽しむことができます。

こうした魚と野菜がメインの食事ということから、健康的というイメージがあります。

水を活かした絶妙の調理

日本は水に恵まれていて、調理に適したミネラルの少ない軟水です。

そのため、茹でる、煮る、炊くといった水をふんだんに使ったヘルシーな調理法が発達してきました。

豆腐を作るのにも、良質な水を多く使いますし、油を使わなくても食材の素材をしっかりと活かすことができる調理法がいっぱいあるというのも、健康的というイメージを持たれる大きな要因になっています。

独特の和食の旨味

和食の特徴といえば、旨味があります。
旨味は、昆布やかつお節などからとる出汁があります。

こうした出汁はいろいろな料理の味のベースになっています。
みそやしょうゆなどの調味料も旨味成分が豊富に包まれています。

旨味成分を上手に利用することで、低脂肪・低塩分でも美味しい料理を作ることができます。
こうしたことから、和食はヘルシーだということにつながっているのです。

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