一気には時差ボケ解消はできない | 健康トピックス

海外旅行などをすると気になるのが時差ボケです。

『時差ボケ』は、英語では Jet lag と言われていますが、どのような時に起こるのでしょうか。

時差ボケの実態

海外旅行といっても、韓国や台湾、そしてオーストラリアなどに旅行した場合は、時差ボケは起こりません。

一方、欧米など時差がある所にいくと時差ボケが起こりますが、だいたいどのぐらいの時差があると時差ボケが起こるのでしょうか。

一般的に5時間以上時差がある地域に移動すると、時差ボケが起こりやすくなるといわれています。

日本から時差が5時間の所というと、ドバイなどになります。

日本のほうが時間が進んでいますので、日本が正午の時、ドバイは朝の7時ということになります。

時差ボケは、特に東回りに移動するときに起こりやすく、日本からアメリカに行くときなどは、日付変更線をまたいで東回りで移動するため、1日短くなるため、時差の調整が難しく、時差ボケがきつく出やすいと言われています。

時差ボケになると、現地到着後や帰国後に、夜眠れない・日中ぼんやりするといった症状を訴えるようになります。

これは人間の体内の器官は規則正しいリズムで働いているのですが、これが時差により乱されるためです。

時差ボケと体温変化

人間の睡眠は体温変化と密接な関係にあり、その体温は、概日リズムにより変動していて、体温が下がってくると眠くなり、上昇してくると覚醒してきます。

しかし、5時間以上時差がある場所に移動すると、体が体温などを元いた場所での安定したリズムに保とうと働き、それで現地とのズレが生じてきてしまうため、夜になったのに体温が高いままで眠れなかったり、ぼんやりするといった不調が起こってきます。

しかし心配はいらず、いずれ人間の体内時計は現地に順応し同調します。

実は時差ボケは1時間しか修正できない

人間の体は、1日に約1時間ずつしか時差ボケを修正できません。

従って、例えば東京からニューヨークに行くとすると時差が14時間あります。
つまり現地に同調するまでに2週間、14日かかってしまうという計算になりますので、短期の旅行や出張の場合、滞在中ずっと時差ボケの状態が続いてしまうなんていうこともあります。

でもできるだけ早く時差ボケなんて解消したいものですが、そうした場合、朝に光をたっぷり浴びて朝食をしっかりと食べることで、1日のはじまりを体に覚えさせると良いでしょう。

そうすることで、概日リズムがリセットされて現地時間に合わせやすくなります。

とはいえ、それでも時差ボケはすぐに修正できるものではないので、短時間の神を取るなど体調を整えることが大切になってきます。

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