赤ちゃんには欠かせない『おしゃぶり』について、知っておきたいことをまとめてみました。
おしゃぶりを使いすぎるとかみ合わせが悪くなる
おしゃぶりは、長時間使っていると、歯並びやかみ合わせに悪影響がでてきて、顎の発達にも影響がしてきます。
おしゃぶりの使用期間と咬合関係から言うと、おしゃぶりの使用期間が長くなればなるほど、歯をかみ合わせた時に上下の前歯の間に隙間が生じて、食べ物を噛むことや発音などに障害がでてくる割合が増えてきます。
子供の歯が生えてくる時期
子供の歯は、当然乳歯ですが、生まれた直後には生えていません。
まず下の真ん中の2本の乳歯が、生後6~9ヵ月頃に生え始めてきます。
1歳3ヵ月頃になってもまだ生えてこないようであれば、歯科医に相談すると良いでしょう。
また生後4週間以内に生えてくる場合があり、この場合は先天歯といって哺乳の妨げになるので、この場合も歯科に相談すると良いでしょう。
下の真ん中の2本が生えてきたら、今度は続いて上の真ん中の2本が生えてくるのが一般的です。
徐々に乳歯が生えそろってきて、最後は上の奥歯がだいたい2歳半ごろに生えてきますが、子供の歯の生え方には個人差もあります。
おしゃぶりはいつぐらいまで使っていいものか
おしゃぶりは、乳児期の口や顎の発育を促す効果があります。
おしゃぶりや指しゃぶりといった行動は、唇・舌・顎の一体化した動きを促し、舌の動きや口輪筋、顎の発達を促すのに役立ちます。
一方、2歳を過ぎると奥歯のかみ合わせができてきますが、その後もおしゃぶりの使用を続けていると、歯のかみ合わせなどに問題がでてきやすくなります。
乳歯の奥歯が生えてうるのがだいたい1歳半ぐらいになるので、そのころからやめる準備をはじめ、2歳過ぎぐらいまでにはやめるようにしていくと良いでしょう。
おしゃぶりのホルダーをはずすなどして、常時使わないようにして、徐々にやめていくと良いでしょう。
12~18ヵ月頃の離乳完了期では、しゃぶる行為は不安時の気分鎮めとしての役割が大きいのですが、3歳を過ぎてくると、しゃぶる行為は「口腔習癖」として定着しやすくなってしまいます。
つまり日常生活で無意識に行っている口腔に関連した習慣行動となってしまい、子供の生活に定着して、かえって口腔の発達に悪影響を与えてしまうことになります。
3歳すぎての指しゃぶりは問題
3歳を過ぎても、頻繁に指しゃぶりをしているようだと、歯並びや嚥下、発音などにも悪影響がでてきます。
3歳ぐらいまではあまり神経質になる必要もありませんが、一番は、子供が自然とやめていくことが理想です。
運動をさせてエネルギーを発散させたり、興味あることに意識を向けるようにさせたりすると良いでしょう。
また不安からきている場合は、スキンシップをしっかりととり、子供を安心させるといったことも効果的です。